それにしても、「スポーツ映画ベストテン」でgryphonさんが教えてくれた『世界最強の格闘技・殺人空手』が面白すぎて、いちど紹介しただけでは飽き足らず、またコレだけで一本エントリを立ててしまいました。 東映で志穂美悦子の『女必殺拳』や千葉真一の『けんか空手 極真拳』などを手がけている山口和彦監督が、1976年に撮った空手モンド映画。梶原一騎の三協映画が、大山倍達の極真カラテを題材に立てた『地上最強のカラテ』に対抗する形で作られたのでしょう。大塚剛という空手家が九州で興行を打っていた九州プロ空手を題材にした作品です。 映画はまず、ハブを食い殺すマングースや飛び跳ねる軍鶏、サファリパークで元気よく走るライオンやトラの姿をカットインさせて野性をアピールしつつ、阿蘇山の火口付近(たぶん)をランニングする男たちの集団の映像から始まります。彼らこそ、寸止め空手に飽き足らず地上最強を夢見て大塚のもとに集