モスクワ郊外のコンサートホールで結婚式を挙げたというムハマド5世国王とオクサーナ・ヴォエヴォジナさん facebookより <敬虔なイスラム教徒が多いマレーシアだが、国王が愛を貫くため退位するという前代未聞の事件に国民は──> マレーシア王室は2019年1月6日、同国のムハマド5世国王が同日付で国王を退位したことを明らかにした。マレーシアは政治的実権のない象徴的存在として国王が存在するが、1957年の独立以来、任期5年間の途中で国王が退位するのは初めての出来事であり、その理由を巡っていろいろな憶測が飛んでいる。 マレーシアの国王は、13州のうちスルタン制度(イスラム王侯)の残る9州のスルタンが持ち回りで就任することになっている。ムハマド5世は現在49歳、クランタン州のスルタンで、2016年12月第15代国王に就任した。国王としての任期は5年間の予定だった。 ところがムハマド5世は2018年