[ブラジリア 30日 ロイター] - ブラジル暫定政権で汚職対策を統括するシルベイラ透明性・監察・監督相は30日辞任した。同相が就任前に汚職捜査の妨害を図ったとの疑惑が浮上したことを受けた。 大統領府は声明で、シルベイラ氏がテメル大統領代行に辞職を願い出たと明らかにした。後任については触れられていない。 疑惑が持ち上がった原因は、司法取引の一環として石油業界元幹部が秘密裏に録音したテープだ。 TVグロボが29日夜に放送した録音の一部によると、シルベイラ氏は国営石油会社ペトロブラスを対象とした捜査をめぐり検察を批判。カリェイロス上院議長に対し、捜査から身を守るための手法をアドバイスしている。両者の会話は同上院議長の自宅で、シルベイラ氏が透明性・監察・監督相に就任する3カ月前に録音されたものだという。同氏は約3週間前に同ポストに就任したばかり。 暫定政権をめぐっては、これらの録音テープが原因で