通信インフラの整備、データ通信事業など、時代の要請に合わせて社会を支えてきたNTTグループ。今、担うべき責務の一つとして掲げるのは、グループ力を結集し、ICTによってさまざまな分野の課題を解決するとともに、新しい価値を創出すること。農業も成長分野として捉え、グループ内はもとより、外部とも連携し、新しいあり方を日々模索している。 主力の通信事業に加え、金融や不動産、建築、電力などの領域にも積極的に事業を拡大してきたNTTグループは、今や海外を含め約900社、24万人を抱える日本有数の企業グループだ。 同グループは、3年ほど前から農業ICTのグループ横断プロジェクトを発足させた。NTT東日本やNTTドコモといった通信事業会社に加え、地図情報を扱うNTT空間情報、気象情報のハレックス、画像解析に強いNTTデータCCSなど、多様な分野に秀でた約30のグループ会社が連携し、農業戦略や具体的なビジネス