タグ

ブックマーク / realsound.jp (32)

  • チバユウスケ、人称表現から歌詞を紐解く 空想を飛び出し“他者”と向き合った約30年の変遷

    昨年11月に亡くなったチバユウスケ。The Birthdayの楽器隊がチバの遺志を受け継いで完成させたEP『April』(4月3日リリース)では、彼の病の気配など微塵も感じさせないパワフルなロックが鳴っている。 唯一無二のしゃがれた歌声。純粋で尖っていて、けれどどこか憎めない人懐っこさ。ビールと煙草、音楽をこよなく愛し、まさしくRock 'n' Rollが人間の形を成したような男。その立ち居振る舞いや生き様は、最後まで大勢の人々を魅了したままだった。思えばメンバーや形態は変動しつつも、30年近くにわたって多彩な曲を作り続けてきたチバ。替えの利かない強烈な声や音楽性と同様、彼が紡ぐ歌詞の独特な世界観も、リスナーをいまだ惹きつけてやまない魅力のひとつでもある。 逝去に際し、彼がこれまで記した歌詞を収録した詩集2冊(『チバユウスケ詩集 ビート』『チバユウスケ詩集 モア・ビート』)も再び話題に。こ

    チバユウスケ、人称表現から歌詞を紐解く 空想を飛び出し“他者”と向き合った約30年の変遷
  • 10-FEET TAKUMA チバユウスケへの思い「ずっと心を支える音楽」 遺作『EVE OF DESTRUCTION』に触れて

    10-FEET TAKUMA チバユウスケへの思い「ずっと心を支える音楽」 遺作『EVE OF DESTRUCTION』に触れて 10-FEET TAKUMA氏 2023年11月26日、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)やThe Birthdayとして活躍したチバユウスケさんがこの世を去った。享年55歳。世界中で大ヒットを記録した映画『THE FIRST SLAM DUNK』のオープニング主題歌「LOVE ROCKETS」を担当したことでも話題を振りまいていただけに、往年のファンはもちろん、冒頭にベースラインから始まり、ギターリフやチバユウスケさんの歌声が象徴的に使われる映画を観た人からのショックも大きかった。 そんなチバユウスケさんの死去へのロスが続いていた昨年2023年の紅白歌合戦。同じく映画『THE FIRST SLAM DUNK』

    10-FEET TAKUMA チバユウスケへの思い「ずっと心を支える音楽」 遺作『EVE OF DESTRUCTION』に触れて
  • 「ずっと音楽が鳴り続けている人でした」チバユウスケ『EVE OF DESTRUCTION』担当編集・尾藤雅哉が語る秘話

    THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)やThe Birthdayとして活躍し、昨年他界した日屈指のロック・ボーカリストであるチバユウスケさんの書籍『EVE OF DESTRUCTION』(ソウ・スウィート・パブリッシング)は彼の遺作となった作品だ。 書籍には、チバユウスケさんの音楽人生において欠くことのできなかった重要なレコードの数々が紹介されている。掲載されるレコードは12ジャンルで250枚以上が掲載。ジャケットをみているだけでも楽しめる内容で、チバさんが愛したレコードを彼の言葉と共に追体験できる。さらに巻末には、レコード同様にチバさんが集めてきたバンドTシャツのコレクションの一部も特別に掲載。レコードからTシャツまで、チバさんの一貫した音楽愛を感じ取ることができるだろう。 この『EVE OF DESTRUCTION』を企画した担当編集者

    「ずっと音楽が鳴り続けている人でした」チバユウスケ『EVE OF DESTRUCTION』担当編集・尾藤雅哉が語る秘話
  • 安田顕、“おじさん請負人”としての華麗な仕事ぶり 長年のキャリアで築いた芝居の引き出し

    世の中には、色んなタイプの“おじさん”がいる。頑固で少し面倒臭いおじさん、ダンディでカッコいいおじさん、お茶目でみんなに癒しを与えるおじさんなど、特にドラマに登場するおじさんはバラエティ豊かで飽きがこない。 そのどれを演じても不思議とハマるのが、安田顕だ。きっと誰の心にも、安田が演じたベスト1おじさんがいることだろう。あまりにたくさん思い浮かぶので答えに迷うが、4月6日にスペシャルドラマとして一夜限りの復活を果たす『アリバイ崩し承ります』(テレビ朝日系)の察時美幸は、少なからず筆者の5の指に入る。 作は、祖父から受け継いだ時計店を切り盛りする美谷時乃(浜辺美波)が、1回5000円で“アリバイ崩し”を引き受け、自宅の離れに下宿する管理官の察時との凸凹バディで難事件に挑む謎解きミステリー。 2020年1月期に放送され、「時間にまつわる仕事だから、時計店で働く者こそアリバイの問題を扱うにふさ

    安田顕、“おじさん請負人”としての華麗な仕事ぶり 長年のキャリアで築いた芝居の引き出し
  • スピッツ、10-FEET、ACIDMAN……話題映画主題歌を手掛けるバンドの共通点 キャリアと信頼がヒットの鍵に

    1月19日に公開された映画ゴールデンカムイ』の主題歌をACIDMANが担当している。『ゴールデンカムイ』は、シリーズ累計2700万部を超える同名漫画の実写映画化作品。明治時代末期・日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌの金塊を巡る大自然のなかのサバイバルを描いた作品だ。その『ゴールデンカムイ』の主題歌は、ACIDMANが書き下ろした新曲「輝けるもの」。ロックフェス『ACIDMAN presents「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」』の主催や6度の日武道館公演を通し、今年で結成から27年目に突入し、ロック/バンドシーンで存在感を放ち続けてきたACIDMANと、映画ゴールデンカムイ』とのタッグに今注目が集まっている。 『ゴールデンカムイ』に限らず、近年は長期連載漫画のメディアミックス作品の主題歌に、長年ロックシーンで活躍し続けてきたバンドが起用されるケースが多く見られ

    スピッツ、10-FEET、ACIDMAN……話題映画主題歌を手掛けるバンドの共通点 キャリアと信頼がヒットの鍵に
  • 【重版情報】チバユウスケ著『EVE OF DESTRUCTION』が6刷に 揺るぎない“音楽愛”が凝縮された1冊

    昨年、惜しまれつつこの世を去ったチバユウスケ。彼のレコード・コレクションと揺るぎない“音楽愛”を160Pに凝縮した一冊『EVE OF DESTRUCTION』(ソウ・スウィート・パブリッシング )が、2024年1月16日に6刷となることがわかった。 日屈指のロック・ボーカリスト=チバユウスケが、自身の音楽人生において欠かすことのできない重要なレコードの数々を紹介。貴重なアナログ・レコード・コレクションの写真と共に、“音楽愛”を掘り下げた一冊だ。 稀代のロック・ボーカリストであるチバユウスケの中には、どのような音楽が血肉となって息づいていたのだろうか───。7インチ・レコードと同じ“18×18cm”の判型の誌面では、ジョニー・サンダース、ストレイ・キャッツ、THE ROOSTERSなど、250枚を超える所有レコードの数々が紹介され、作品と出会った当時のエピソードやバンドの魅力を語っている。

    【重版情報】チバユウスケ著『EVE OF DESTRUCTION』が6刷に 揺るぎない“音楽愛”が凝縮された1冊
  • リアルサウンド連載「From Editors」第37回:スター チバユウスケに感謝

    「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。 スター チバユウスケに感謝 私が彼の活動を目撃できた期間は決して長くはなかったし、辛くてまだあまり読めていないけれど、すでにたくさんの追悼文が出ているし、正直に言うと一人のファンでしかない立場から、このテーマで書くべきか当に悩んだ。 チバユウスケは私にとってのスターだった。 ステージで歌うためのような声、ざらついた愛に溢れた歌詞、言葉少ななMCと汗だくの前髪や髭の隙間から時折見せる笑顔、そしてこれぞバンドのフロントマン、というステージで放つ圧倒的な佇まい。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(以下、TMGE)の曲も、ROSSOの曲も、The Birthdayの曲も、チバの歌詞は荒削りなように見えて、愛と優しさ、平

    リアルサウンド連載「From Editors」第37回:スター チバユウスケに感謝
  • 追悼 チバユウスケ TMGE、The Birthday……鮮烈なロックを追求し続けた極上のフロントマン

    カッコいいヤツだったな。 モデルのようないわゆるイケメンでもないし、俳優のようにスマートでもない。ちょっと背の痩せっぽちで、何だか迂闊なところもある。けれど、あの嗄れた声で歌い出すと途轍もない存在感を発して聴く者を圧倒する。ロードムービーのようにイメージを飛ばしていく歌詞と切れ味抜群のロックンロールは、空気をビリビリと震わせた。それを極上のバンドのフロントで歌うのだ。カッコいいと言うしかない。チバユウスケは、アーティストというより常にバンドマンだった。 揃いのブラックスーツで、パンクでホットなガレージロックを鳴らしたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(以下、TMGE)、元BLANKEY JET CITYの照井利幸(Ba)とASSFORTのMASATO(Dr)と組んだROSSO、そして骨太かつメロディアスなロックを貫くThe Birthday。どれも最高のライブバンドだ。

    追悼 チバユウスケ TMGE、The Birthday……鮮烈なロックを追求し続けた極上のフロントマン
  • THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、チバユウスケ訃報でバイラル独占 ファン心理を反映したチャートに

    THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、チバユウスケ訃報でバイラル独占 ファン心理を反映したチャートに Viral Chart Focus Spotifyの「Daily Viral Songs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの12月6日付のTOP10は以下の通り(※1)。 1位:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「世界の終わり-Primitive version-」 2位:The Pogues,Kirsty MacColl「Fairytale of New York (feat. Kirsty MacColl)」 3位:The Birthday「なぜか今日は」 4位:THEE MICHE

    THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、チバユウスケ訃報でバイラル独占 ファン心理を反映したチャートに
  • The Birthday ヒライハルキ、亡きチバユウスケへの想い綴る 「全員禁煙成功で迎えようと思っていました」

    The Birthday ヒライハルキ、亡きチバユウスケへの想い綴る 「全員禁煙成功で迎えようと思っていました」 The Birthdayのヒライハルキが、自身のInstagramを更新。11月26日に逝去したチバユウスケへの想いを綴った。 ヒライは「その後、事務所は全面禁煙になりましたよ。周りはみな煙草を辞めていきました。俺も真っ先に辞めようと、初めてそう思いました。数は大分減らせたけど、いまだに辞められていません。戻って来るまでにはキッパリ辞めて、全員禁煙成功で迎えようと思っていました。だけどもう辞める意味がなくなってしまったよ。」と、道がんを患っていたチバへの配慮を明かした。 続けて、「LUCKY STRIKE差し入れましたが、そちらには持って行けましたか?」「お酒に煙草にROCKに… ゆっくりと愉しんでください。」「私を仲間に入れてくれてありがとう。私に音を奏でる意味を与えてく

    The Birthday ヒライハルキ、亡きチバユウスケへの想い綴る 「全員禁煙成功で迎えようと思っていました」
  • チバユウスケ逝去にスカパラ 谷中敦、氣志團 綾小路翔、ホルモン ナヲらが追悼 悲しみの声相次ぐ

    The Birthdayのチバユウスケが、11月26日に55歳で逝去。SNSでは、著名人からの追悼の声が相次いでいる。 チバとコラボ楽曲「カナリヤ鳴く空」「¡Dale Dale! ~ダレ・ダレ!~」を制作したこともある、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦は自身のX(旧Twitter)を更新。「チバユウスケ逝去。受けとめきれない。俺の中では彼は今も不死身で無敵だ。余りにも際立った才能ゆえ、その天才性を軽々しく語るのはいつも躊躇われたけど、チバユウスケは天才中の天才です。誰にも真似できない、という言葉は彼にこそ相応しい。きっと谷中さん、何言ってんだよ!って言われるな、、」とチバへの想いを綴った。 チバユウスケ逝去。受けとめきれない。俺の中では彼は今も不死身で無敵だ。余りにも際立った才能ゆえ、その天才性を軽々しく語るのはいつも躊躇われたけど、チバユウスケは天才中の天才です。誰にも真似できない

    チバユウスケ逝去にスカパラ 谷中敦、氣志團 綾小路翔、ホルモン ナヲらが追悼 悲しみの声相次ぐ
  • 『セクシー田中さん』木南晴夏×生見愛瑠、寄り添い合う関係の尊さ 笙野の“急接近”が続く

    木南晴夏が主演を務めるドラマ『セクシー田中さん』(日テレビ系)第3話では、田中さん(木南晴夏)と笙野(毎熊克哉)が一夜を共にした、その真相が明かされる。 安売りのひき肉のシェア、行方不明になったペットのハムスター・真壁くんの発見、一緒に料理したガパオライスと、あれやこれやと田中さんと笙野は酒も入りいい雰囲気に。翌朝、半裸で目覚めた笙野は逃げ去るように田中さんの家を出ていく。一方の田中さんは心に決めた人以外の男と一夜を共にしたと大ショックを受けていた。 会社の遅刻、腹痛からのベリーダンス教室のドタキャンと大丈夫ではない田中さんの元に朱里(生見愛瑠)が駆けつける。この第3話は、田中さんの生き方に憧れる朱里のある種一方的だった矢印が、双方向に向き始める回だ。男性経験のない田中さんの悩みを真摯に聞く朱里は頼もしい。「恋はしたいけど怖い思いはしたくない」という言葉が田中さんを納得させると同時に第2

    『セクシー田中さん』木南晴夏×生見愛瑠、寄り添い合う関係の尊さ 笙野の“急接近”が続く
  • 『来世ではちゃんとします3』2023年1月より放送決定 内田理央、太田莉菜、小関裕太ら続投

    内田理央が主演を務める連続ドラマ『来世ではちゃんとします3』が、2023年1月4日よりテレビ東京のドラマParavi枠で放送されることが決定した。 『グランドジャンプ』(集英社)にて連載中のいつまちゃんによる人気コミック『来世ではちゃんとします』。2020年にドラマ化され、2021年にはシーズン2、2022年元日にはお正月初夢SPが放送された。主演の内田が5人のセフレと関係を持つ性依存系女子を演じる人気シリーズが、 シーズン3として帰ってくる。 物語の舞台はCG制作会社「スタジオデルタ」。そこで働く社員たちは全員が性をこじらせていた。性依存系女子、BLオタク、魔性のタラシ、処女厨、風俗ガチ恋……。性をこじらせ、生き方をこじらせ、それでも毎日をしぶとく生きていく。イマドキ男女のあらゆる性生活を全肯定する赤裸々エロラブコメディだ。 シーズン3では、「まずは健全な関係から……」と付き合い始めた主

    『来世ではちゃんとします3』2023年1月より放送決定 内田理央、太田莉菜、小関裕太ら続投
    atoz602
    atoz602 2022/11/25
    たのしみー
  • 安田顕演じる植野先生の慈愛に満ちた熱 『PICU』で新たな形の“ヤスケン劇場”が開幕

    アスリートが、過去最高の成績を残すことを「キャリアハイ」と言うが、俳優界にも“それ”があるとするならば、安田顕は2022年もキャリアハイを更新したのではないだろうか。 吉沢亮が初の月9主演を務めるドラマ『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)に出演中の安田。作は、北海道「丘珠病院」のPICU=小児専門の集中治療室を舞台に、若手医師の志子田武四郎(吉沢亮)が、ときには傷つきながら、ときには自分を奮い立たせながら成長していく姿を描いている。そんな駆け出しの武四郎を“しこちゃん先生”と呼び、温かく見守っているのが、PICU科長の植野元(安田顕)である。彼は、アメリカでPICU医の資格を取得し、帰国後、日各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアだ。 武四郎は、PICUに着任してから徐々に成長しているが、植野が授ける言葉やサポートが大きく作用しているように思う。着任早々、

    安田顕演じる植野先生の慈愛に満ちた熱 『PICU』で新たな形の“ヤスケン劇場”が開幕
  • 『ちむどんどん』山田裕貴が机を叩いて声をあげる 「穏やかな博夫さんが!?」

    『ちむどんどん』(NHK総合)第118話が放送され、SNS上では智(前田公輝)と歌子(上白石萌歌)の間に割って入ってしまった暢子(黒島結菜)に対する博夫(山田裕貴)の反応が話題に。 物語終盤、智はスーツに身を包み、事会にやってきた。智の真剣な表情から、これから歌子に自分の気持ちを正直に伝えるのだと分かる。暢子の家族や事会にやってきた人々も、智と歌子の様子を固唾を呑んで見守るのだが、突然暢子が間に入り「うちは智のことを信じてたのに!」と声をあげた。周囲に緊張感が走るのも束の間、暢子は「ゆし豆腐!」と口にする。和彦(宮沢氷魚)が慌てて暢子をその場から引き離す。その時、普段大声をあげることが滅多にない博夫が、机を叩きながら「おとなしくてしてくれない!?」と声をあげた。 SNS上では、いつも穏やかな博夫が見せた言動に「穏やかな博夫さんが空気が読めていない暢子にツッコミ!」「まさか博夫が……テー

    『ちむどんどん』山田裕貴が机を叩いて声をあげる 「穏やかな博夫さんが!?」
    atoz602
    atoz602 2022/09/21
    みていないで言うのは反則だけどさ。主人公が視聴者から嫌われるのが目的なのか?この脚本。そしてその止めた男性の動きも溜飲が下がるのかもしれないが、乱暴な止め方に読めて、呆れる。ほんと嫌な脚本、嫌な演出
  • 安田顕がいつも以上の怪演 『しもべえ』は現代おじさんの新しいロールモデルを示す?

    『しもべえ』(NHK総合)の安田顕こそ、理想のおじさんだ。そう思えてならない。ずっと顔芸をしているし、すぐに白目を剥くし、第4話に至ってはアナコンダのように舌をずっとチロチロさせていたけど、それでも素晴らしい。全おじさんとおじさん予備軍は『しもべえ』を観るべきである。 唐突で驚かれた方も多いかもしれないので、あらためて説明していこう。「こんな青春ドラマが今まであったでしょうか」「もはや説明不可能な青春ドラマ。見るしかない!」とサブタイトルにつけられているように、『しもべえ』はちょっとおかしなドラマだ。 主人公は、元気で明るいけど勉強が苦手な女子高生、鴨志田ユリナ(白石聖)。母・康子(矢田亜希子)とふたり暮らしで、人情に厚いギャルの北島亜紀(矢作穂香)とは深い友情で結ばれている。ユリナと亜紀が町で不良に絡まれてしまったとき、何気なくダウンロードしたお助けアプリ「しもべのしもべえ」のことを思い

    安田顕がいつも以上の怪演 『しもべえ』は現代おじさんの新しいロールモデルを示す?
  • 安田顕がいつも以上の怪演 『しもべえ』は現代おじさんの新しいロールモデルを示す?

    原作は『ころがし涼太』(日文芸社)や『工業哀歌バレーボーイズ』(講談社、以下『バレーボーイズ』)などで知られる村田ひろゆき。バレーボールのことは1ミリも描かれず、毎日飽きることなくエロいことばかり考えている男子高校生たちのどうしようもない日常を描いた『バレーボーイズ』を読んでいた身としては、村田ひろゆきの作品が2022年にNHKでドラマ化されるなんて信じられない思いだ(たまに宮と虎子の泣ける話があった)。 全6話の短編が原作ということもあって、ドラマは辰馬や多田の存在などオリジナルの要素が多い。なにより、ユリナのボディガードに徹していた原作のしもべえに比べると、ドラマではユリナの夢を思い出させて、それを陰になり日向になりサポートするという役割が与えられている。その姿は、まさに現代で求められている“理想のおじさん”のような気がしてならない。 若者のピンチを見かけたら助け、見返りは一切求め

    安田顕がいつも以上の怪演 『しもべえ』は現代おじさんの新しいロールモデルを示す?
  • 安田顕、成田凌主演『逃亡医F』に出演 「ヒールとして、役を全うできるよう」

    2022年1月15日より日テレビ系で放送がスタートする新土曜ドラマ『逃亡医F』に安田顕が出演することが決定した。 安田顕 『あなたの番です』(日テレビ系)の福原充則が脚を手がける作は、プライムタイム連続ドラマ初主演となる成田凌が、恋人殺しの濡れ衣を着せられ、地位も名前も捨てて逃亡する天才外科医・藤木圭介を演じる、同名コミックスを映像化したサバイバル・ドクター・エンターテインメント。藤木に残されたものは医師としてのプライド、超一流の技術、そしてわずかな手術道具だけ。極限の逃亡生活の中で藤木は、彼にしか救けられない患者たちに遭遇。追手が迫り来る中、それでも彼は目の前の命に手を差し伸べる。 安田が演じるのは、成田演じる主人公・藤木圭介の恋人と共同で脳の再生に関する研究を行っていた、世界的な薬品開発研究者・佐々木世志郎。 松岡昌宏演じる八神拓郎や警察とは全く別の側から藤木を追い詰めていく役

    安田顕、成田凌主演『逃亡医F』に出演 「ヒールとして、役を全うできるよう」
    atoz602
    atoz602 2021/12/13
    いやもうこれちょっと楽しみ!
  • 重厚な作品を多数輩出、WOWOW「連続ドラマW」 『地の塩』などでディープな世界を堪能

    WOWOWの「連続ドラマW」は、大人の視聴者に向けた重厚なドラマを多数輩出しているドラマ枠だが、社会派テイストのミステリー・サスペンスドラマに傑作が多い。 例えば、井上由美子脚の『地の塩』は、遺跡発掘調査の過程で13年前に殺害された女子高生の遺骨が掘り起こされたことから始まるミステリードラマだ。 物語は、前期旧石器時代の異物を発掘した功績が教科書に掲載される考古学者の神村賢作(大泉洋)の遺跡発掘から始まり、刑事の行永太一(田辺誠一)が捜査する殺人事件の全容が明らかになっていくのだが、殺人事件の謎と同じくらいスリリングなのが、遺跡発掘を巡る人間ドラマ。 『地の塩』(c) 2008-2013, WOWOW INC. 石器時代の遺物を発掘した神村は考古学の世界では「ゴッドハンド」(神の手)と讃えられている。しかし話が進むにつれ、遺物発掘は神村の捏造ではないか? という疑惑が広がっていく。つまり

    重厚な作品を多数輩出、WOWOW「連続ドラマW」 『地の塩』などでディープな世界を堪能
  • フジファブリック「若者のすべて」はなぜ普遍的な名曲に? 『MUSIC BLOOD』出演に向けてバンドの歩みを考察

    フジファブリック「若者のすべて」はなぜ普遍的な名曲に? 『MUSIC BLOOD』出演に向けてバンドの歩みを考察 フジファブリックが12月3日放送の音楽番組『MUSIC BLOOD』(日テレビ系)に出演し、代表曲「若者のすべて」をこの日だけの特別バージョンで披露する。 今回のパフォーマンスには、2009年12月に逝去し、ほぼすべての楽曲の作詞作曲を手がけてきた志村正彦(Vo/Gt)の母校・山梨県立吉田高等学校の音楽部員も参加。メンバー自身の提案で14年前の志村の歌声も加え、時代と世代を超えたコラボレーションが実現するというわけだ。 田中圭、千葉雄大がMCを務める『MUSIC BLOOD』は、毎週1組のアーティストをゲストに迎え、音楽に衝撃を受けた経験、ルーツや影響を受けたアーティストについて、トーク&ライブで紐解く音楽番組。千葉はフジファブリックのファンであることを公言、田中が出演した舞

    フジファブリック「若者のすべて」はなぜ普遍的な名曲に? 『MUSIC BLOOD』出演に向けてバンドの歩みを考察