11日付フランス紙パリジャンによると、パリのルーブル美術館で8月上旬、レオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」に、観光客の1人がティーカップを投げ付け、その場で警備員らに取り押さえられた。カップは絵を保護する防弾ガラスに当たっただけで、絵は無事。 同紙によると、女は8月2日、モナリザが飾られた「ジョコンド夫人の間」で突然、空のティーカップを絵にむけて投げ付けた。女はロシア出身とされ、警察の取り調べを受けた後、精神鑑定を受けているという。 同美術館はダビンチの他の作品も所蔵しているが、年間約850万人が鑑賞するモナリザは独立して1部屋が与えられる別格の扱いを受けている。振動や熱、湿度などが調整された防弾ガラスのケースに入れられ、周辺には複数の警備員が常駐している。(共同)