共同開発の海域などをめぐり日中両国の主張が対立してきた東シナ海のガス田問題で、日中の海岸線から等距離にある中間線付近にある4つのガス田のうち、最北部にある「翌檜(あすなろ)(中国名・龍井)」付近で5対5の対等の共同開発を行うことで合意したことが16日、分かった。週内に正式発表する方向で調整している。これにより、平成16年6月、中国側の一方的なガス田開発に日本が抗議してから4年で、問題は一応の決着が図られる可能性が出てきた。 ただ、日本側が想定する翌檜の海域と、中国側がいう龍井の海域は微妙なずれがあり、「東経何度何分というところまで詰めなければならない」(資源エネルギー庁筋)という最終調整は残っている。 東シナ海の日中境界線については、日本側は中間線を、中国側は沖縄諸島のすぐ西側にまで広がる大陸棚の東端「沖縄トラフ」をそれぞれ主張してきた。 これまでの協議で、境界線の画定は棚上げし、中間線の