県立高校敷地内にある合宿所で女子生徒が教諭に乱暴された事件で、宇都宮地検は十七日、児童福祉法違反の罪で宇都宮市若松原二丁目、県立高校教諭鈴木竜司容疑者(37)を起訴した。 鈴木被告は十一月二十七日、県警に女性暴行容疑で逮捕されていた。同地検の高崎秀雄次席検事は同罪で起訴した理由について「二人の間に強制的な経緯はあったが証拠上、(女性暴行容疑の)暴行・脅迫で著しく抵抗を抑圧させるという要件にはあたらないと判断した」と説明した。 起訴状などによると、鈴木被告は三月三十一日夕方、勤務していた高校合宿所二階の一室で、女子生徒=当時(16)=が十八歳未満であることを知りながら、教諭などの立場を利用して女子生徒にみだらな行為をした、とされる。 県警のこれまでの調べに対し、鈴木被告は起訴事実以外にも、被害生徒にみだらな行為をしたことや、卒業生を含む複数に対する同様の行為を認める供述をしているという