1963年の参入から46年。サントリーのビール事業が2008年に初めて黒字に転じた。黒字額も当初予想を上回る20億円前後となった模様だ。ビール系飲料(ビール、発泡酒、新ジャンル)のメーカー別シェアは12.5%で、サッポロビール(同11.8%)を抜いて3位に浮上した。 1000万箱(1箱は大瓶=633ミリリットル=20本換算)──。ビール業界で、単一銘柄が定番として市場に定着し、“ドル箱”として利益面でも貢献する目安の販売数量だ。2007年にサントリーが持っていた1000万箱超え銘柄は新ジャンルの「ジョッキ生」だけだった。2008年にはそこに、プレミアムビール「ザ・プレミアム・モルツ(プレモル)」と新ジャンルの「金麦」を加え、ドル箱が3つに増えた。 プレモル、「ヱビス」抜く 黒字化に貢献したのは「とりわけ、ビールで販売量が伸ばせたことが大きい」とビール事業担当の相場康則常務は言う。同じ数量を