千葉県の不正経理を調査した県と外部審査委員会の報告書が9日発表された。03〜07年度の5年間について事務機器購入などにあてた消耗品費64億8700万円を調べたところ不適正な処理は29億7900万円で、調査対象の46%に上った。県は職員が個人的に消費したと疑われるものなど推計7億円について管理職だった職員やOBに返還を求めていく。 県庁で記者会見した森田健作知事は刑事告訴も視野に入れて対応していく考えを示した。 不正が見つかったのは、出先機関を含む401部署のうち383部署。県土整備部が9億4721万円、農林水産部が7億4053万円。県警本部でも1億4千万円が見つかった。私的流用などが疑われる使途不明金が約1億1100万円あった。 業者側に累積した「プール金」は、02年度以前から引き継がれたものだけで4億1800万円にも上った。 委員会によると、プール金の多くは再生紙やボールペンなど