なんでもやることが遅いのが悪い癖で、「松本零士『ミライザーバン』と「ニューカムのパラドックス」(後編:「自由意志は存在するのか?」という問題)」というエントリーを書いた直後から、「書かなくちゃ」と思っていたのに、3週間以上も経ってしまった。古来、西洋哲学で繰り返し論じられてきた「自由意志は存在するか?」という問題に関してである。 www.watto.nagoya 自由意志の存在に関しては、拙エントリーに書いたカルヴァンの「予定説」のほかに、古典物理学の体系から必然的に出てくる「ラプラスの悪魔」についても、一言くらいはしておくべきだったとホゾを噛んでいる。ラプラスの悪魔というのは、物理法則と初期値に基づいて完璧な未来予測を行う想像上の存在である。カントの第3アンチノミーは、古典物理学に基づく決定論を想定したものと思われる。 9月27日付拙エントリーには、多くのブックマークコメントをいただきま