はずかしながら、28歳になって初めて太宰治、それも「人間失格」を読んだのですが、 (それも、キャンペーンなのか文庫の表紙がAKB48だったので、本屋でふと手を取ってみて、 しかし買ったのは、表紙がAKB48にはなっていない真面目なもの、 という小さい虚栄心の満ちっぷりです) 読んでみて、 「いや、こんなにたくさんの女性に、かわるがわる愛されておいて『人間失格』とは、どういうことか。 これでは、今までずっと、女性に相手にすらされていない私は、 人間失格どころか、動物としての霊長類ヒトすら失格ではないか」 と思いました。 いや、人には、それぞれの立場でそれぞれの悩みがある、というのはわかりますが。