1999年11月。千葉県成田市内のホテルの客室から「ミイラ化」した男性の遺体が発見された。宿泊していた「ライフスペース」の代表者・高橋弘二氏と関係者たちは、遺体はまだ生きていたと主張。記者会見で、インドの「グル」であるサイババの弟子を自称するヒゲ面の高橋氏が「定説」「サイババの勝手なんです」などの迷言を披露しワイドショーを賑わせた。「ライフスペース事件」あるいは「ミイラ事件」と呼ばれるものだ。 その残党がいま、ライフスペースとは無関係の保守系倫理運動団体「豊島区倫理法人会」に複数、入り込んでいる。私が確認できただけでも、高橋氏が逮捕されて以降のライフスペース(SPGF=シャクティパット・グル・ファウンデーションの名で活動)の幹部だった釣部人裕氏が豊島区倫理法人会会長に。そのほか高橋弘二氏の妻・伸子氏を含め、少なくとも3人のライフスペースの元メンバーが「会員」として所属している。うち2人はミ