初代『アイドルマスター』は、ナムコ(当時)から発売されたアイドル育成シミュレーションゲーム。多数の続編や派生作品、スマホゲーム、アニメ、ライブ、グッズなど、多種多様なメディアミックス展開によっていまや絶大な人気を誇るシリーズだが、原点はアーケード用ゲームからスタートしている。家庭用の『アイマス』と区別するためか、本作は『アケマス』の略称で呼ばれることも多い。 筆者は当時、育成要素のあるゲームをアーケードで遊ぶという発想がなかったので、登場したときはけっこう驚かされた記憶がある。筐体は少し特殊な形状をしており、ディスプレイを中心に左には記録用のカードの挿入口が、右側にはコイン投入口とともにヘッドホン端子があって通常よりも横幅が大きい作りになっていた。データ記憶用にはプロデューサーカードとユニットカードの2種類があり、後者はアイドル(ユニット)ごとに用意する必要があったので複数枚所持していた人