不況でも結婚式にかけるお金はケチらない――。そんな新婚さんの姿が帝国データバンクの調査で分かった。婚姻件数は減っているものの経済的にゆとりのある30代の初婚が増えたため、結婚にかける費用は上昇しているようだ。 全国の結婚式場業者のうち、2009年の売上高が10億円以上だった69社について07年からの変化を調べた。08年の総売上高は約3484億円で前年比4.7%増、09年は約3608億円で3.6%増で、2年間で8.4%増えた。69社のうち38社が2年続けて増えており、不況の影響は見られない。 帝国データバンクによると、09年の婚姻件数は71万組で前年より2万組近く減っているが、団塊ジュニア世代を中心に30代の初婚が増加。上質な物やサービスにこだわる「本物志向」に加え、社会的地位も高くなって招待客の人数が増えることから、結婚費用も増加する傾向にある。 邸宅を完全に貸し切るハウスウエディン