竹林の特徴は、植林の必要がないということです。成長した竹を伐採した後には、植林しなくてもたけのこが生え、若竹に成長していきます。若竹は表皮が柔らかく傷つきやすいので、密集しないように間引くなどの管理は必要ですが、逆に密度が低すぎると日光が当たりすぎ、竹の成長には好ましくないと井上さんはいいます。 竹が成長しやすくなるように間引くなどの手入れをしてやりさえすれば、竹は自らの力で繁殖活動を繰り返していきます。 竹は1年の間にぐんぐんと成長し、マダケなら20メートルにもなります。そしてその後、材質がだんだんと固く締まっていきます。若竹は青々として外見は美しいのですが、傷がつきやすく腐りやすいため、加工材としては扱いにくいのだそうです。表皮が白っぽくなってきた3年目か4年目の竹が、加工しやすい竹材となります。 「伐採は根元から」が原則。中途半端な長さで伐採すると、まだ伸びようとして周辺の土壌の養分