遙から 上野千鶴子氏の講演が山梨市で先般、いったん中止され、そして再開されることになった。 中止のきっかけは記事によると10件のクレームだ。 そういえば昨今、約20件のクレームで販売中止になったフォアグラ弁当というのがあった。正確に表記するなら「ファミマプレミアム黒毛和牛入りハンバーグ弁当~フォアグラパテ添え」だ。“添え”に対してでもクレームはくる。 弁当と社会学者を並べて語るのも失礼な話だと思うが、数百件ではなく10件、20件のレベルでいとも容易に中止へと運ばれる“クレーム”について考察してみたい。 全員に好まれるフォアグラは、ない いくつかのクレームの事例を見ると、今は非常にクレームに弱い社会の一部が見える。社会というとおおざっぱな言い方だが、クレームを受けるのは主催者側だから上野氏の場合は市長であり、フォアグラの場合はコンビニ社長だ。 彼らはなぜこうもクレームに弱いのか。 そもそも声