アクセンチュアの麻布十番オフィス(東京・港)のドアをくぐると、仕事場らしくない開けた空間の中、英語と日本語の入り交じった談笑が響いていた。ここは「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」。デザイナーやデータサイエンスのエキスパートが集う。 「動物園みたいでしょう」。広告・マーケティング支援を手掛ける事業部「ソング」の久田祐通マネジング・ディレクターは、こう言って笑う。そこにいる人たちの髪色や服装は色とりどり。美大、広告代理店、マーケターなど出自も様々だ。 2015年に江川昌史氏が社長に就任してからアクセンチュアは国内でアイ・エム・ジェイ(IMJ)やシグナルなどマーケティング会社を次々に買収してきた。グローバルで買収した広告デザイン会社、米ドロガ5の東京オフィスも設けた。コンサルとしては「ニュータイプ」に当たるこうした人材が広告や顧客接点の強化を担う。彼ら・彼女らの活躍がアクセンチュアの全