4年ぶりにサッカーJ1に復帰する大分トリニータ。昇格の条件だったJリーグからの借入金3億円は、県民、経済界、行政からの支援を受けて完済したが、約5億8600万円の債務超過を2015年1月末までに解消しなければ、規約でJリーグに参加できなくなる。選手がプレーに専念する環境づくりのために、財務体質の改善は火急の課題だ。J1は3月2日に開幕する。 「氣力」と「機力」――。9日、大分市の大分銀行ドームで開かれた記者会見で、運営会社・大分フットボールクラブの青野浩志社長が今年のチームスローガンを発表した。いずれも「きりょく」と読み、J1で勝利をつかみ取るために必要な高い機動力と強い精神力を表現した。田坂和昭監督は「多くのサポーターのためにも、魅力ある全力プレーで優勝を目指す」と語った。 債務超過の解消には、J1での活躍が欠かせない。昨年、九州のチームで唯一、J1で戦い5位と健闘したサガン鳥栖。運営会