福岡市は観光施策のアドバイザーとして、前観光庁長官でサッカーJリーグ・大分トリニータの運営会社社長を務めた溝畑宏・内閣官房参与(52)=写真=を起用する方針を固めた。28日に発表する。 溝畑氏は旧自治省出身で、1990年に大分県に出向。企画文化部参事を務めながら、大分トリニータの運営会社でゼネラルマネジャーを兼務し、2004年に社長に就いた。10年に観光庁長官に就任し、退任後の今年5月から内閣官房参与を務めている。長官時代は東日本大震災で落ち込んだ国内観光を盛り上げるため、長官名で海外からのツアー客に歓迎のメッセージを送るなどした。 福岡市の高島宗一郎市長は観光振興に力を入れており、全国の先進事例に通じている溝畑氏の助言を施策に生かしたい考えだ。