衆院予算委員会は31日、安倍首相と閣僚が出席して基本的質疑を行い、与野党の本格的な論戦が始まった。 民主党は閣僚経験者ら5人の論客をそろえ、首相の靖国神社参拝や経済政策などのテーマで攻勢をかけようとしたが、首相から反論される場面も目立ち、不発に終わった。 民主党で最初の質問に立った長妻昭元厚生労働相は安倍政権との対立点を示したボードを掲げ、「安倍自民党が進める社会と、民主党が目指す社会はかなりかけ離れている」と訴えた。ボードには民主党を「所得再分配・安心提供による消費拡大」、自民党を「富裕層を引き上げ、果実をしたたり落とす?」などと列挙した。 これに対し、首相は「一昨年なぜ(衆院選で)大敗したのか、全然考えてこなかったのか」と批判し、一つ一つ反論した上で、「(長妻氏の手法は)デマゴーグ(扇動政治家)だ。不毛なレッテル貼りはやめるべきだ」とたしなめた。 続く岡田克也前副総理は昨年末、首相が靖