連載「東大卒起業家たちのイマ」、今回はアブラハム・グループ・ホールディングスの高岡壮一郎氏に話を聞きました。かつては「失敗」も経験した同氏に、新しく取り組む事業、そして東大生へのメッセージを聞きました。 ――起業するまでのきっかけを教えていただけますか? 1999年に東大を卒業した後、三井物産に入社しました。海外投資・M&A・IT事業の新規立上げ等に従事した後、2005年に起業しました。起業のきっかけは、新しい時代の財閥を作りたいというものです。 三井物産も、元をたどれば明治の開国という大きな節目に18人から始まったベンチャー企業でした。ちょうど2005年は、日本の人口が増加から減少に変わる転換点だったんですね。この大きな節目に「齢30にして立つ」とアブラハム・グループ・ホールディングス株式会社を創業しました。 ――起業されてからの事業内容を教えて下さい。 企業から個人にパワーシフトが起き