幻のホームとは、戦前に新橋~渋谷間を運営していた東京高速鉄道の新橋駅ホーム。当時は新橋~浅草間を運営していた東京地下鉄道と並列して新橋駅が存在していたが、両社間での直通運転の協議により、東京高速鉄道側の新橋駅ホームは閉鎖された。 同ホームが使われたのは数か月のみで、現在も壁面にタイルで描かれた右横書きの駅名やアーチ形の柱などが当時のまま残されているという。 同ホームは現在一般公開されることは無いが、今回のコンペ参加者の中から希望者に限定して説明会と見学会が実施された。建築事務所に勤めている80代の男性は「昭和33年から新橋駅を利用していたので、思い入れがある。幻のホームを利用する企画は夢があるので、普段からこうしたいと考えていることを図面にしてみたい。」と意気込みを話す。 東京メトロによる今回の公募は、銀座線全駅をリニューアルするためのデザインコンペの第4弾。2017年に迎える同社の銀座線