「民主主義」の反対となる政治体制というと「独裁」が思い浮かびますが、近年の世界では金正恩の北朝鮮のようなわかりやすい「独裁」は少なくなっています。 多くの国で選挙が行われており、一応、政権交代の可能性があるかのように思えますが、実際は政権交代の可能性はほぼ潰されているような体制の国がけっこうあります。 独裁からこういった選挙があるけど政権交代の可能性がほぼない国までひっくるめて政治学では「権威主義」、「権威主義体制」と言い、近年では今井真士『権威主義体制と政治制度』、エリカ・フランツ『権威主義』のように権威主義を分析した本や、川中豪『競争と秩序』のように民主主義と権威主義の狭間で動くような国(東南アジアの国々)を分析した本も出ています。 こうした中で本書は権威主義体制の戦略、特に権威主義体制における選挙の利用について分析した本になります。 権威主義体制に選挙は必要ないような気もしますが、先
電子書籍 “戦える”自衛隊へ 安全保障関連三文書で変化する自衛隊 著者 稲葉義泰,JSF,数多久遠,井上孝司,芦川淳,ヒライユキオ 【2023年11月上旬にリフロー版に更新予定です】日本政府は防衛費を今後5年間で倍増することを発表した。これは自衛隊の創設以来、これまでにない規模の大きな変化である。なぜ、いま防衛費の大増額に踏み切ったのだろうか? そして、何をするつもりなのだろうか? そのヒントは、2022年12月に発表された日本の安全保障の大方針を定めた3つの文書――「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」――いわゆる「安全保障関連三文書」にある。 本書は三文書を読み解き、日本がいまどのような状況に置かれているのか、そして自衛隊が将来の危機にどのように対処していく考えなのか、各部門の専門家たちが、イラストをまじえてわかりやすく解説する。
電子書籍 21世紀の金融政策 大インフレからコロナ危機までの教訓 著者 ベン・S・バーナンキ,高遠裕子 中央銀行の使命を歴史から問い直す インフレ、雇用、金融危機――。経済の変化にどう対応すればよいのか。 ノーベル経済学賞受賞の元FRB議長が歴史を通して未来を展望する。 ■現代の経済をコントロールする最強の権能をもつ中央銀行。その目指すべき姿を探るには歴史の扉を叩くことが不可欠である。 ■なぜ1970年代、大インフレが生じたのか? ボルカーのインフレとの戦いを支えたアイデアとは? グリーンスパンをどう評価すべきか? バーナンキ時代の危機対応の真相は? イエレン議長の果たした重要な役割とは? パウエルの独自性とは? ■大インフレ、バブル、世界金融危機、低インフレ・低金利、そして、ゼロ金利の解除、金融不安定化、インフレへの対応、中央銀行としての独立性の確保――。連邦準備制度(Fed)は雇用の最
意味を形式化して考えるツールとして言語学や分析哲学で広く使われていながら、へんてこな記号が乱舞する形式意味論。気になるけれどなかなか入門できずにいる読者を、形式意味論の核心に手引きします。論理記号は控えめ、図解はたっぷり。語り口はくだけているけれど、いたって大まじめです。 謝辞 凡例 第1章 基本的な問い 1.1 意味とはなにか? 1.2 意味はこの世界にある 1.3 文の意味は真理条件で考えるべき 第2章 部品をまとめて1つの意味にする 2.1 名前は指示する 2.2 不完全命題 2.3 述定とは飽和のことだ 2.4 構成性 2.5 統語論と意味論 第3章 さらに述語について 3.1 他のタイプの述語──形容詞,述語的名詞類 3.2 他動詞 3.3 関係節 3.4 話題化 3.5 原子未満の意味論 3.6 集合と関数で属性をモデル化 第4章 修飾語 4.1 形容詞+Nの結合 4.2 形容
この本は2019年に冨山房インターナショナルから刊行した『吉田健一ふたたび』に続いて出る論集です。作家で文芸批評家の川本直さんが中心に、映画監督で著述家の樫原辰郎さんと英文学者の武田将明さんとともに編者となって、前著がいわば「入門編」だったとすれば今回は応用編ということで、「文明」「言葉」「近代」「酒肴酒」「文学」「文学的交遊録」「吉田健一頌」と7つのセクションに分かれ、著者一人一人がかなり自由に書いたものが集まっているらしい。 私が書いたのは「吉田健一と近代」と「石川淳と吉田健一」という2本である。前者は比較的堅めの論考できちんと注釈もついているもの、後者はエッセイ風に私自身の思い出なども入れた軽めのもの。編者以外で複数原稿を書いているのは私だけなのだが、それは単に私が石川淳の愛読者だったからというだけで、特に意味はない。私としては、これらの文章を書くために筑摩の新版石川淳全集を通読する
はじめに 序 章 データの波にのまれる経済学界 第1章 ノーベル経済学賞と計量経済学、つかず離れずの歴史 第2章 主役に躍り出た実証分析 第3章 因果推論の死角 第4章 RCTは「黄金律」なのか 第5章 EBPMの可能性と限界 第6章 消えゆくユートピア おわりに ■2023年8月5日付『日本経済新聞』31面にて掲載 ■2023年8月19日付『朝日新聞』27面に掲載。「理屈と現実の間で揺れ動く学問」 評者:神林龍・武蔵大学教授 ■2023年10月1日付『讀賣新聞』26面に掲載。 評者:牧野邦昭(経済学者・慶應大学教授) ■『週刊東洋経済』2023年10月21日号 P92 ブックレビューに掲載。 〈新たな手法を活用したデータ分析 「経済学の革命」はなぜ起こったのか〉 評者:原田 泰(名古屋商科大学ビジネススクール教授) ■2023年12月23日付『日本経済新聞』29面にて掲載 「エコノミスト
電子書籍 イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章 著者 イングランド銀行,村井章子 世界10カ国以上で刊行! フィナンシャル・タイムズ紙「夏に読みたい最新経済書」22年上期選出! デイリーミラー紙、ガーディアン紙、タイムズ紙など、各紙絶賛! イングランド銀行公式の経済の入門書。経済は私たちの行動の全てに関わっているにもかかわらず、多くの人は経済についてよくわかっていないという現状を打破すべく、1694年設立、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行が立ち上がりました。経済を理解できるようになるための10の平易な質問を題材にしてわかりやすく説明。景気、金利、インフレ・デフレ、GDPなどの経済基本用語や、経済危機、貿易摩擦、気候変動など世界が抱えるさまざまな問題を理解するために役立つ、経済入門書の決定版!!ビジネスパーソンの学び直しにも最適の1冊です。
切っても切れない関係の人類とビール。もはやビールは普遍的な文化そのものなのだ。古代の醸造法へ、人気のクラフトビールへ、著者二人があるときは史料を読みこみ、あるときは世界中を旅して迫っていく。ビールのことなら人類誕生前から現代社会まで、科学的解説とともにお届けする、面白くて意外なお話たちのはじまりはじまり。 はじめに I 穀物と酵母──太古以来の名コンビ 1 ビール、自然、そして人間 2 古代のビール 3 醸造の歴史 4 ビール呑みの文化 II (ほぼ)当てはまるビール原論 5 ビールも分子でできている 6 水 7 大麦 8 酵母 9 ホップ III 快楽の科学 10 発酵 11 ビールと五感 12 ビール腹 13 ビールと脳 IV ビール造りのフロンティア今昔 14 ビールの系統樹 15 ビール復活請負人たち 16 ビール造りの未来 解説 枝葉を広げるクラフトビール──ドレスデンの街角から
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