トヨタ自動車は、トヨタやレクサスを扱っている東京の販売会社のネットワークに不正なアクセスがあり、サーバーに保存されていた顧客の情報、最大で310万件が外部に流出した可能性があると発表しました。 発表によりますと、今月21日、トヨタやレクサスを扱っている東京の販売会社8社が使うネットワークに不正なアクセスがあることが、定期点検でわかったとということです。 会社が詳しく調べたところ、ネットワーク上のサーバーに保存されていた顧客の情報、最大で310万件が外部に流出した可能性があることがわかったとしています。 保存されていたのは顧客の氏名や住所、それに生年月日や職業で、クレジットカードに関する情報は含まれていないということです。 現時点で実際に顧客の情報が流出した事実は確認されていないとしていて、会社は、さらに調査を続ける方針です。 トヨタ自動車は「ご心配をおかけし、おわび申し上げます。今回の事態
今から60年前、チベットの併合を進めてきた中国政府に対し、住民が蜂起し、武力で鎮圧された「チベット動乱」。この動乱を逃れ、その後、留学生として来日したチベットの人たちがいました。 「いつか、ふるさとに帰りたい」 そう強く願う一方で、宗教政策などが抑圧的とされる中国には今も帰ることができずにいます。ふるさとから遠く離れた日本で今、彼らはどんな思いでいるのでしょうか。 (国際部記者 篁慶一) 平均標高が富士山より高い、世界最大級のチベット高原が広がる中国内陸部。チベット自治区や周辺の省の一部を含むこの地域にはチベット仏教を信仰し、独自の言語や文化を持つチベットの人々が古くから暮らしてきました。 1959年、チベットの併合を進めてきた中国政府に対し、反発を強める住民が蜂起しましたが、その後、武力で鎮圧されました。いわゆる「チベット動乱」です。 これをきっかけに、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラ
文化勲章を受章した日本文学の研究者で、東日本大震災をきっかけに日本国籍を取得したことでも知られるドナルド・キーンさんが、24日朝、心不全のため、東京都内の病院で亡くなりました。96歳でした。 戦後、京都大学に留学したあとアメリカ・コロンビア大学の教授を務めるなどして、半世紀以上にわたって日本文学の研究を続けてきました。 平安時代から現代までの日本人が書いた日記について解説した「百代の過客」や「日本文学史」など、数々の著作を通じて独自の日本文学論を展開したほか、能や歌舞伎といった日本の古典芸能の評論にも活動の幅を広げ、日本文化について鋭い批評を加えました。 また、近松門左衛門や太宰治、三島由紀夫など、古典から現代の作家まで数々の作品を英語に翻訳し、日本文学を広く世界に紹介しました。 谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫といった日本の文壇の重鎮とも親しく、ノーベル文学賞の選考を行うスウェーデン・ア
自動的に部屋の中を動き回ってごみを吸い取るロボット掃除機が、近くにある電気ストーブに接触して火災につながったとみられるケースが、東京都内で2件相次いでいたことが分かりました。 東京消防庁が原因を調べたところ、当時、部屋の中には人はおらずロボット掃除機が運転している状態で、掃除機が近くの電気ストーブに当たってストーブを50センチほど移動させ、ソファーに接触したことで火が出たとみられることが分かりました。 再現実験を行ったところ、実際にロボット掃除機が電気ストーブを押すようにして移動させたり、電気ストーブのコードを巻き込んだりする様子が確認できたということです。 同じようにロボット掃除機が原因で起きたとみられる火事は、今月に入っても1件確認されています。 いずれもすぐに消し止められ、けが人はいませんでした。東京消防庁はロボット掃除機を使う際には、近くにある電気ストーブのコードを必ず抜くなどの対
大企業の働き方改革が進むなか、納期を短くするよう求められ、長時間労働になったと答えた中小企業が、6割に上ることが中小企業庁の調査でわかりました。 このうち、長時間労働について尋ねたところ「取引先の大企業から納期を短くするよう求められ、長時間労働になった」と回答した企業が60%に上りました。 背景について、自由記述で尋ねたところ「大企業が働き方改革で残業時間を減らしているため、工程の遅れがでないよう早めに製品を納入するように求められている」といった声が多く寄せられています。 このほか「こうした状態が続けば、ことし4月から5月にかけての10連休も休めないおそれがある」という声もありました。 中小企業庁では大企業の働き方改革のしわ寄せが下請けに及ばないように、大企業や業界団体に対して、納期の見直しなどの対応を取るよう求めていくことにしています。
東京港区の医療機器製造販売会社が海外から輸入して販売した心臓のペースメーカー1100台余りが不具合を起こすおそれがあることが分かり、この会社は医療機関を通じて患者の経過観察を行うことになりました。 不具合のおそれがあるのは、東京港区の医療機器製造販売会社「日本メドトロニック」がアメリカから輸入して販売した心臓のペースメーカーで、「メドトロニック Adapta DR」と、「メドトロニック Adapta VDD」、それに「メドトロニック Versa DR」の合わせて1158台です。 会社や東京都によりますと、これらの製品は平成29年7月28日から今月7日にかけて、医療機関など全国526の施設に出荷されましたが、一定の条件の下で停止するおそれがあるということです。 今回のペースメーカーは海外で、去年の秋以降、停止したケースが4件起きているということです。 国内では今のところ健康被害の情報はありま
結婚しようと思っている相手から「実は話していなかったことがある」と切り出されたら、あなたはどうしますか? しかもそれが、これから一生つき合うことになる、相手の家族の話だったら…。恋人に言いたくてもなかなか言い出せない、そんな「ある事情」を抱えた人たちが、今、少しずつ声を上げ始めています。(社会部記者 三浦佑一/ネットワーク報道部記者 岡田真理紗) 最近、ツイッターなどで「#きょうだい児」というハッシュタグが広まっています。「きょうだい児」とは、障害者の兄弟姉妹のこと。このタグと共に発信されるツイートの中には、家族への愛情ではなく、激しいマイナスの感情をあらわにしたものが少なくありません。 そこには、幼い頃から障害のあるきょうだいを支える役を期待され、自分のことを後回しにされてきた不満がうかがえます。 特に「きょうだい児」が成長してから直面する問題が、「結婚」です。 少し古い調査になりますが
去年9月7日の早朝。福岡市の九州大学で火災が発生した。現場は、大学院生が使う研究棟。所狭しと研究室が並ぶ「院生長屋」と呼ばれる場所だった。キャンパスの移転で、取り壊しが始まるやさきに事件は起きた。焼け跡から遺体で見つかったのが、K、46歳。九州大学の博士課程まで進み、9年前に退学した男で、誰もいなくなった研究室に放火し、自殺したと見られている。九州大学は、Kが利用資格を失った後も、無断で研究室を使っていたと説明した。 ともすれば、この事件は注目を浴びることもなく、忘れ去られていたかもしれない。しかし事件後、その死をめぐり思わぬ波紋が広がった。ネット上に、「あすはわが身」など、Kにみずからの境遇を重ね合わせる研究者たちの悲痛な叫びがあふれたのだ。Kの死が投げかけたものはなんだったのか。私たちはその人生をたどることにした。(報道局社会番組部ディレクター 森田徹/福岡放送局ディレクター 水嶋大悟
鉄道でも自動運転に向けた新たな動きです。JR東日本は、運転士が乗務しない自動運転の導入に向けた走行試験を、年末年始の深夜に東京の山手線で行います。 しかし、将来的な人手不足に備えるため、JR東日本は去年、プロジェクトチームを立ち上げ、運転士が乗務しない自動運転の導入に向けた検討を進めています。 走行試験は今月29日と30日、それに来月5日と6日の終電後にJR山手線で行われ、それぞれ1周34.5キロを2周します。 JR東日本が開発を進めているATO=自動列車運転装置を備えた「E235系」の車両を使い、運転士は立ち会いますが、出発の操作のあと停止するまでを自動で行います。 各駅に停車し、適切な加速や減速ができるかや、乗り心地、それにダイヤが遅れた場合に回復できるかなどを確認します。JR東日本は今回の走行試験を通して、まず自動運転の技術的な課題を検証することにしています。
中国西部に位置する新疆ウイグル自治区。中国全体のおよそ6分の1を占める広大な大地は、かつて中国とヨーロッパを結ぶ東西交易路「シルクロード」として栄えました。 毎年3月21日は、この地で半数近くを占める少数民族、ウイグル族の「お正月」。イスラム教を信仰するウイグル族の人たちが大勢で食事をしながら歌や踊りを披露する「ノルズ祭」という伝統行事が各地で行われます。 ところが、日本に住むウイグル族はことし、この伝統行事を中止しました。 日本には2000人から3000人のウイグル族が住んでいると言われていますが、その多くが故郷の家族と連絡が取れなくなっているというのです。 「こんな状況では楽しむ気持ちになれない」 それが中止の理由でした。ウイグルでいったい何が起きているのか。私はことしの春以降、日本に住む30人以上のウイグル族の人たちから話を聞いてきました。 その結果、彼らはこの2年ほどの間に、突然家
JR山手線の新しい駅の名前が「高輪ゲートウェイ」と決まったことについて、インターネット上では駅名の撤回を求める署名活動が行われ、これまでに3万人を超える署名が寄せられています。 これについて、地名や駅名に詳しい文筆家の能町みね子さんが7日、「地域にも山手線にもそぐわない新駅名をとにかく撤回してほしい」とネット上のサービスを利用して署名活動を始めました。 開始から1週間たった14日の午後5時時点で3万3000人を超える署名が寄せられています。 能町さんは「率直に言ってセンスがない。多くの人が反対しているにもかかわらず、このまま通ってしまいそうなことには耐えきれず、行動を始めることにした。その場所を代表する公共物である駅には、その土地をシンプルに表し、親しまれている名前にするべきだ」と話しています。 また、応募が圧倒的に少なかった駅名が選ばれたことについて「公募の結果を無視していて、最初から決
世界最大の交流サイトを運営するアメリカのフェイスブックは14日、ソフトウエアに欠陥があったため、最大で680万人の利用者の写真が外部に流出しかねない状況にあったと発表しました。 ソフトウエアに欠陥があったことが原因で、すでに修正したということです。日本の利用者への影響は明らかになっていませんが、対象者には来週以降、通知することにしています。 本来は、フェイスブック上で公開した写真しか見ることができませんが、ソフトウエアの欠陥で、利用者が公開していない写真などもアプリの事業者に閲覧されたおそれがあるということです。会社は「申し訳ありません」と謝罪しています。 フェイスブックをめぐっては、ことし3月に大量の個人データが流出したことが明らかになって以降、不祥事が相次ぎ、アメリカでは再発防止策が不十分だとして、規制の強化を求める声が広がっています。
風疹の拡大を防ぐため、流行の中心となっている30代から50代の男性について、予防接種を原則無料で受けられるよう厚生労働省が検討を始めることになりました。 この世代の男性は子どもの頃に原則無料で予防接種を受ける「定期接種」の機会がなく、免疫が不十分な人が多いと見られることから、厚生労働省はすでに大人になっているこの世代の男性を定期接種の対象に加えるよう検討するということです。 定期接種の対象になると、ほとんどの自治体で無料で接種を受けられるうえ、ワクチンの副作用の救済制度の対象となります。 予防接種は今も自費で受けることができますが、1万円ほどかかるうえ、ワクチンの数にも限りがあることから、接種を受ける男性は一部にとどまっています。 厚生労働省は、免疫が十分あるか調べる抗体検査の費用については、今年度中にも全額公費で負担する方針をすでに示しています。
人工知能などを生かした「第4次産業革命」の実現に向け政府は、最先端技術の実証実験を街全体で行う「スーパーシティ」の基本構想案を取りまとめ、新たな街を整備して住民を募り、自動車の自動運転など5つ以上の実証実験を集中的に実施するなどとしています。 政府は、新たな成長戦略の柱と位置づける、AI=人工知能など最先端技術を生かした「第4次産業革命」の実現に向けて、実証実験を街全体で行う「スーパーシティ」の整備を検討していて、このほど、基本構想案を取りまとめました。 それによりますと、大規模な工場の跡地などを利用して新たな街を整備するなどした上で住民を募り、自動車の自動運転、映像を使った遠隔診療、現金を用いないキャッシュレスなど、5つ以上の最先端技術の実証実験を集中的に実施するとしています。 また、国や自治体などによる協議会を設置し、住民の合意を得たうえで、「スーパーシティ」の中では、自動運転の自動車
日本版GPS衛星「みちびき」の本格的なサービスが1日から始まり、専用の受信装置を使えば、これまで最大10メートル程度あった位置情報の誤差が、数センチにまで縮まることから、さまざまな分野での活用が期待されています。 「みちびき」は、アメリカのGPS衛星を補完する信号を出し、少なくとも常に1機は、日本のほぼ真上に来る軌道を飛んでいます。 これまでは、都市部など高い建物がある場所では、信号が遮られるなどしてスマートフォンやカーナビなどの地図上の自分の位置がずれることがありましたが、ほぼ真上から届く「みちびき」の信号は、ビルで遮られることがほとんどなく、「みちびき」の信号に対応した製品では位置情報がより安定し精度が高くなります。 さらに、「みちびき」が出す「補強信号」と呼ばれる特殊な信号を受信できる専用の装置を取り付ければ、これまでは最大で10メートル程度あった誤差を数センチにまで縮めることができ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く