難関中学や一流大学に合格した人、司法試験に受かった人、 音楽やスポーツの大会で上位入賞した人などは、 もちろん、その成果の大部分が自分の努力によるものだと思うだろう。 しかし、世の中には大きな教育機会の不平等が存在している。 成果のかなり大きな部分が、環境に依存するものであることも事実だ。 こうした不平等の大きさは、日米でどちらが大きいのだろうか? これを客観的なデータを元にして示すことは意外と難しい。 例えば米国の多くの一流私立大学などでは、教育機会の平等を保つため、 学力や人物の他に、親の学歴、家族形態、居住地域、生活環境、経済状態、 人種などを考慮に入れ、不利なグループに属する志願者を 有利に扱うのが公然の秘密だが、そうしたデータは表には出て来ない。 なぜなら、こうした差別が合憲なのかということに関して 未だに議論が終わっておらず、訴訟リスクがあるためだ(参考記事)。 しかし、米国で