故人の歌声合成を、当事者視点で考える 「AI美空ひばり」は冒とくなのか:立ちどまるよふりむくよ(3/3 ページ) 「AI美空ひばり」の成果をどう捉えるか 「AI美空ひばり」については、ネット上の反応を見ると、商売目的だ、冒とくだと批判が多いようだが、家族の声を再び聞きたい、という願望は、ぼくの場合と同じだと思うのだ。 「あなたに似た声」、なんのために? 故人の声をビデオなどから収集し、それを元に、子どもの結婚式に出演してもらう、ということは名古屋工業大学のHMM音声合成により、既に試みられている。 ヤマハが今回開発したVOCALOID:AIでは、従来のように音素片を結合するだけではなく、本人の歌の表現、アーティキュレーションを機械学習によってモデル化し、本人にさらに近づけることに成功している。 これは、VOCALOIDがよりリアルな方向を目指すために大いに役立ちそうだ。手動の調整でもできる