【無駄の殿堂 国会の秘密】(上)これぞ隠れ家的デートスポット? 新議員会館に秘密のエリア (1/2ページ) 大きな窓ガラスから国会議事堂を見下ろす。広大な皇居も一望でき、大手町の高層ビル群の先には建設中の東京スカイツリーが顔をのぞかせる−。 7月にオープンした衆参両院の議員会館ではこんな絶景が楽しめるエリアがある。各フロアの国会議事堂寄りに設けられた「リフレッシュコーナー」だ。 参院にはベンチと机、自動販売機があり、お茶しながら打ち合わせができる。衆院にはイタリアの高級家具メーカー「カッシーナ」の3人掛け特注ベンチ…。 「夜景もきれいだ。デートに使えるかも…」 独身の男性秘書はこう言って顔をほころばせた。 ■ ■ 衆院2棟、参院1棟からなる新会館は、昭和38年に竣工(しゅんこう)した旧会館の老朽化や各議員事務所の手(て)狭(ぜま)を理由に総事業費約1800億円をかけて建設された。