【北京=三塚聖平】中国共産党機関紙、人民日報は27日付で、習近平国家主席が新疆ウイグル自治区の区都ウルムチ市で会議に参加したと伝えた。習氏は昨年7月、視察直後に爆発事件が発生した2014年以来約8年ぶりに新疆入りを果たしており、2年連続での訪問となった。習氏は会議で「社会の安定維持を終始一貫して第一に置かなければならない」と指示した。 習政権は、治安対策として少数民族ウイグル族への統制を強化してきた。2年連続の現地入りにより自治区の「安定」を内外にアピールするとともに、米欧諸国などによる「人権侵害」の批判を受け入れずに引き締めを緩めない姿勢を改めて示した形だ。 自治区政府の幹部らが集まった会議で、習氏は「イスラム教の中国化」を進めて「違法な宗教活動」を押さえ込むよう指示した。習政権は国内の各宗教に対し、中国の社会主義に適応した思想に転換するよう要求している。 習氏は「中華民族の共同体意識の