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ブックマーク / blog.tokumaru.org (13)

  • [書評]噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか?

    瓜生聖(うりゅうせい)の近著「噂の学園一美少女な先輩がモブの俺に惚れてるって、これなんのバグですか? 」を読んだので紹介したい。書は、JNSA(特定非営利活動法人 日ネットワークセキュリティ協会)が主催したサイバーセキュリティ小説コンテストにて大賞を受賞した作品「目つきの悪い女が眼鏡をかけたら美少女だった件」を大幅に加筆したのち、角川スニーカー文庫から出版された。 重要事項説明 著者と評者は知人関係にあり公私共に交流がある 評者が読んだ書籍はご恵贈いただいたものである この記事のリンクにはアフィリエイトが含まれる はじめに 著者の瓜生聖は、twitterのプロフィールには「ITmediaで記事を書いてる兼業ライター」とあるが、業はITエンジニアである。つまり、現役のITエンジニア兼テクニカルライターである人物が、サイバーセキュリティ小説を書いたのが書ということになる。瓜生聖はライタ

    kiyo_hiko
    kiyo_hiko 2019/05/08
    コミカライズされてほしい。活字が読めない。
  • WordPressの侵入対策は脆弱性管理とパスワード管理を中心に考えよう

    この記事はWordPress Advent Calendar 2015の7日目の記事です。 今年初めてWordCamp Tokyoにて講演の機会をいただき、WordPressセキュリティについて話しました(スライド)。そこでもお話ししましたが、WordPressに限らず、Webサイトへの侵入経路は2種類しかありません。それは以下の2つです。 ソフトウェアの脆弱性を悪用される 認証を突破される したがって、侵入対策としては以下が重要になります。 全てのソフトウェア(OS、Apache等、PHPWordPress体、プラグイン、テーマ等)を最新の状態に保つ パスワードを強固なものにする 以上! と叫びたい気分ですが、それではシンプル過ぎると思いますので、以下、WordCampでお話した内容とリンクしながら、もう少し細く説明したいと思います。 全てのソフトウェアを最新の状態に保つ Word

  • PHPのunserialize関数に外部由来の値を処理させると脆弱性の原因になる

    既にいくつかの記事で指摘がありますが、PHPのunserialize関数に外部由来の値を処理させると脆弱性の原因になります。 しかし、ブログ記事等を見ていると、外部由来の値をunserialize関数に処理させているケースが多くあります。 ユースケースの一例としては、「複数の値をクッキーにセットする方法」として用いる場合です。 PHP クッキーに複数の値を一括登録する方法という記事では、以下の方法で複数の値をクッキーにセットしています。 $status = array( "height" => 167, "weight" => 50, "sight" => 1.2 ); setcookie("status", serialize($status)); クッキーの受け取り側は以下のコードです。 print_r(unserialize($_COOKIE['status'])); 出力結果は以下

  • ウェブサイトに侵入された大学のリリースに見る侵入対策への誤解

    ここ数日大学等のウェブサイトに対する侵入事件の報道やプレスリリースが続いています。 スケジュール管理ウェブサイトの改ざんについて – 早稲田 サイバー攻撃:徳島大電子会議システムサーバー乗っ取り - 毎日新聞 これらを読んで気になったことがあります。大学側が一定のセキュリティ対策を施していたが、それでも侵入されてしまったような論調だからです。まずは早稲田大学の事例ですが… 3.不正侵入の原因について スケジュール管理サーバにはアンチウィルスソフトウェアをインストールし、最新のパターンファイルを装備していました。しかし、当該サーバのOSのセキュリティパッチは最新のものではなく、また当該サーバに対しファイアウォールによる監視が行えていなかったため、不正侵入を防御できませんでした。現在は、OSのセキュリティパッチを最新のものに更新し、ファイアウォールの監視対象として防御しています。 スケジュール

  • 「10日でおぼえるPHP入門教室 第4版」はセキュリティ面で高評価

    弊社社の麻布十番移転に伴い、社近くの麻布図書館を利用しています。麻布図書館は土地柄のイメージにあう瀟洒な建物で、蔵書がない場合は港区の他の図書館から取り寄せ(無料です)ができますので、よく利用しています。今回は、山田祥寛さんの「10日でおぼえるPHP入門教室 第4版 」を借りて読んでみました。一読して、書がセキュリティにもよく配慮されていることがわかりましたので、以下にご紹介したいと思います。 クロスサイトスクリプティング(XSS) 表示の際にHTMLエスケープするという原則を忠実に守っています。そのため、下記の e() という関数を定義して呼び出しています。 function e($str, $charset = 'UTF-8') { return htmlspecialchars($str, ENT_QUOTES, $charset); } その他にもXSS対策として重要な下記の

  • Webアプリケーション脆弱性診断の検査対象をどう絞り込めばよいか

    ソニーDNAさんの『入門!基礎からわかる「失敗しないWeb診断業者の選び方」』というブログ記事を読みました。 全体的に穏当な内容で異論はないのですが、興味深い内容なので、屋上屋を架すようですが少し追加して考えてみたいと思います。 私が特に注目したのは以下の箇所です。 2. 検査対象を適切に絞れるか? セキュリティ対策をくまなく実施できれば安心ですが、それは大きな費用がかかり現実的ではないというケースも多いでしょう。そのため、Web診断では検査対象を適切に絞り込むことが必要です。ログイン画面や課金機能、個人情報管理機能など、セキュリティ対策が特に求められる機能を重点的に検査するには、検査対象を明確にすることが重要になります。 上記の考え方は、脆弱性診断の現場でよく行われているもので、筆者もこれに従うことは多いのですが、検査対象の選定は重要なのでもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。 脆弱

  • 正規表現によるバリデーションでは ^ と $ ではなく \A と \z を使おう

    正規表現によるバリデーション等で、完全一致を示す目的で ^ と $ を用いる方法が一般的ですが、正しくは \A と \z を用いる必要があります。Rubyの場合 ^ と $ を使って完全一致のバリデーションを行うと脆弱性が入りやすいワナとなります。PerlPHPの場合は、Ruby程ではありませんが不具合が生じるので \A と \z を使うようにしましょう。 はじめに 大垣さんのブログエントリ「PHPer向け、Ruby/Railsの落とし穴」には、Rubyの落とし穴として、完全一致検索の指定として、正規表現の ^ と $ を指定する例が、Ruby on Rails Security Guideからの引用として紹介されています。以下の正規表現は、XSS対策として、httpスキームあるいはhttpsスキームのURLのみを許可する正規表現のつもりです。 /^https?:\/\/[^\n]+$/

    kiyo_hiko
    kiyo_hiko 2014/03/04
    マッチングの先頭と末尾にはキャレットとダラーではなく\Aと\z使ったほうが安全らしい
  • ロリポップのサイト改ざん事件に学ぶシンボリックリンク攻撃の脅威と対策

    既に報道されているように、ロリポップ!レンタルサーバーに対する改ざん攻撃により、被害を受けたユーザー数は8428件にのぼるということです。ここまで影響が大きくなった原因は、報道によると、(1)「WordPressのプラグインやテーマの脆弱性を利用」し、不正なファイルがアップロードされた、(2)パーミッション設定の不備を悪用されて被害が拡大した、ということのようです。 29日夜の時点では、攻撃者の改ざん手法について「WordPressのプラグインやテーマの脆弱性を利用」し、不正なファイルがアップロードされて「wp-config.phpの」の設定情報が抜き出されたと説明していたが、30日午後7時過ぎの説明で、この脆弱性が侵入経路となって同社のパーミッション設定の不備を悪用されたことが原因だったことを明らかにした。 「ロリポップ」のWordPressサイト改ざん被害、原因はパーミッション設定不備

    ロリポップのサイト改ざん事件に学ぶシンボリックリンク攻撃の脅威と対策
  • JSONをvbscriptとして読み込ませるJSONハイジャック(CVE-2013-1297)に注意

    はせがわようすけ氏のブログエントリ「機密情報を含むJSONには X-Content-Type-Options: nosniff をつけるべき」にて、巧妙な罠を仕掛けることにより、別ドメインのJSONデータをvbscriptとして読み込み、エラーハンドラ経由で機密情報を盗み出すという手法が紹介されました。これは、IEの脆弱性CVE-2013-1297を悪用したもので、MS13-037にて解消されていますが、MS13-037はIE6~IE8が対象であり、IE9以降では解消されていません。 また、MS13-037を適用いていないIE6~IE8の利用者もしばらく残ると考えられることから、この問題を詳しく説明致します。サイト側の対策の参考にして下さい。 問題の概要 JSON形式のデータは、通常はXMLHttpRequestオブジェクトにより読み出しますが、攻撃者が罠サイトを作成して、vbscript

    JSONをvbscriptとして読み込ませるJSONハイジャック(CVE-2013-1297)に注意
  • パスワードリマインダが駄目な理由

    昨日、某著名サイトのパスワードリマインダの方式が変更になっていることに気がつきました。 旧: 現在のパスワードをメールで送信する(パスワードリマインダ) 新: パスワード再設定の画面のURLをメールで送信する(パスワードリセット) 新しい方式(パスワードリセット)の方が優れていますが、それでは何故パスワードリマインダは駄目で、パスワードリセットの方がよいのでしょうか。このエントリではその理由について説明します。 パスワードリマインダのリスク 良く指摘されるように、パスワードリマインダの場合、2つの問題があります。 現在のパスワードをメール送信できるということは、パスワードをハッシュ値で保存していない証拠である メールは平文通信なので、パスワードを書いたメールが盗聴されると被害が甚大になる これらのうち、パスワードの保存方法については別稿にゆずるとして、このエントリでは盗聴のリスクについて検

  • IPAから「クリックジャッキング」に関するレポート出ました

    Webアプリケーションのセキュリティの分野で「新しい攻撃手法」は実はそれほど多くないのですが、比較的新しく対応が求められているものとしてクリックジャッキングがあります。クリックジャッキングは、CSRFと同じように「Webアプリケーションのサーバー側機能」を利用者(被害者)に実行させる手法です。CSRFは、当該機能を実行するHTTPリクエストを送信させる罠を使いますが、クリックジャッキングの方は、iframe等に当該機能を呼び出す画面を表示しておき、利用者(被害者)に実行ボタンを押させる(=クリックジャック)手法です。クリックジャッキングに関しては従来詳しい解説がありませんでしたが、この3月26日にIPAから「クリックジャッキング」に関するレポートが公開されました。 このレポートから、クリックジャッキングのイメージを示す図4を引用します。 サイトAが攻撃対象のサイト、悪意のあるページは罠にな

    IPAから「クリックジャッキング」に関するレポート出ました
  • 自己流のSQLインジェクション対策は危険

    HTMLエスケープの対象となる < > & " の4文字は、文字実体参照に変換された後、preg_replace関数でセミコロンを削除してしまうので、中途半端な妙な文字化けになりそうです。 一般的な原則としては、データベースにはHTMLの形ではなくプレーンテキストの形で保存しておき、HTMLとして表示する直前にHTMLエスケープする方法で統一することで、上記のような文字化けやエスケープ漏れをなくすことがよいでしょう。 脆弱性はないのか このsanitize関数に脆弱性はないでしょうか。上表のように、バックスラッシュ(円記号)を素通ししているので、MySQLや、設定によってはPostgreSQLの場合に、問題が生じそうです。以下、それを説明します。以下の説明では、MySQLを使う想定とします。 以下のように、ログイン処理を想定したSQL文組立があったとします。 $sql = sprintf(

  • 処理開始後の例外処理では「サニタイズ」が有効な場合もある

    このエントリでは、脆弱性対処における例外処理について、奥一穂氏(@kazuho)との会話から私が学んだことを共有いたします。セキュアプログラミングの心得として、異常が起これば直ちにプログラムを終了することが推奨される場合がありますが、必ずしもそうではないというのが結論です。 はじめに Webアプリケーションの脆弱性対策では、脆弱性が発生するのはデータを使うところであるので、データを使う際の適切なエスケープ処理などで対処するのがよいと言われます。しかし、処理内容によってはエスケープができない場合もあり、その場合の対処についてはまだ定説がないと考えます。 エスケープができない場合の例としては、以下があります。 SQLの数値リテラルを構成する際に、入力に数値以外の文字が入っていた メール送信しようとしたが、メールアドレスに改行文字が入っていた 入力されたURLにリダイレクトしようとしたところ、U

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