『薔薇刑』(ばらけい)とは、写真家・細江英公撮影による、三島由紀夫を被写体とした裸体写真集。「序曲」「市民的日常生活」「哂う時計あるいは怠惰な証人」「さまざまな瀆聖」「薔薇刑」の5章から成り、96枚の写真が収められている[1][2][注釈 1]。合成技術と様々な道具立てによる幻想的・耽美的な側面と、オブジェとしての肉体に焦点を当てるという側面とを兼ね備えた作品で、頁をめくるうちに、「ある漠然としたストーリー」が見る者に想起されるように構成されている[3][注釈 2]。1963年(昭和38年)3月25日に集英社より刊行され、「日本写真批評家協会」作家賞を受賞。超現実的でマゾヒスティックな構図の数々の写真が載ったこの奇書は、国内だけでなく海外でも大きな話題を呼んだ[5]。 作品成立・背景[編集] 三島由紀夫は、細江英公が1961年(昭和36年)に刊行した写真集『おとこと女』(舞踏家・土方巽を撮
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