タグ

ブックマーク / note.com/issei_y (3)

  • 将棋ウォーズにある史上最強に弱いPonanzaの話|山本一成🚗TURING

    自分が制作に関わっているスマホアプリに将棋ウォーズというゲームがある。オンライン対戦でたくさんのユーザーが毎晩将棋を指しており、最近になって合計対局数が3億対局を超えた。私の想像を遥かに超えるほど指されておりアプリ製作者としてはこれ以上にない喜びである。 しかし初心者にとってオンライン対局は決して気楽なものとは限らない。多くの強豪たちがオンラインの世界ではたくさんいるからである。そこで将棋ウォーズではオンライン対局とは別に練習対局というモードが実装されている。このモード、結構弱めで旧バージョンのPonanzaが搭載されており、ユーザと気軽に対戦できるようになってる。 Ponanzaの中でも「簡単」モードを選ぶと、史上最強に弱いPonanzaが選べる。このPonanzaこれ当に弱い。ここまで弱いプログラムがあるのかというくらい弱い。おそらくランダムに手を指すプログラムよりも弱い。 このPo

    将棋ウォーズにある史上最強に弱いPonanzaの話|山本一成🚗TURING
  • エレガントな解法、エレファントな解法 〜モンテカルロ法を添えて〜|山本一成🚗TURING

    問 コインを100回投げて、表か裏が10回連続で出る確率は? 皆さんこの問題解けますでしょうか?私は正直解ける気がしません。そもそも何%くらいなのかすら、うまく推測できません。今日は、しかし皆さんには全然別の方法論を共有できればと思います。 その方法論とはずばり実際に投げてみましょう。「コインを100回投げて、表か裏が10回連続で出るかどうか」を100回あるいは1000回くらい試行してみたらそれなりに正しい確率が出ると思いませんか?実際にでます。 でもいくらなんでも現実にするのはつらいですよね。そこでせっかくなのでコンピュータに投げさせましょう。といっても実際に投げるのではなく、コンピュータの中で乱数(ランダム)を発生させて、それで投げていることにしましょう。プログラムで書くとこんな感じです。 コインを100回投げて、表か裏が10回連続で出るかどうか調べるプログラム。試行回数が増えるほどに

    エレガントな解法、エレファントな解法 〜モンテカルロ法を添えて〜|山本一成🚗TURING
  • Alpha Zeroの衝撃と技術的失業|山本一成🚗TURING

    2016年、Google DeepMind社から恐ろしい論文が出された、AlphaGoその名を冠した囲碁プログラムが既存の囲碁ソフトに勝率99%を叩き出したのだ。AlphaGoは強化学習とDeep Learningを組み合わせた囲碁プログラムで、その年に最強の囲碁棋士の一人である李世ドルさんに4勝1負で勝利した。その後も進歩を続けて今のAlphaGoの強さは人類が体感できるレベルを超えるほど強くなったと予想される。 2017年も終わりのころ、Google DeepMind社からまた途方もない論文が発表された。囲碁とほぼ同じ手法で最強レベルのチェスや将棋プログラムを超えたということだった。実際のところ正確に超えたのかどうかちょっとだけ疑問もあるのだが、まず前提として彼らの新手法が途方もない成果をあげたこと素直に祝福したい。彼らは自分たちのプログラムをAlpha Zeroと名付けた。 コンピュ

    Alpha Zeroの衝撃と技術的失業|山本一成🚗TURING
  • 1