ロシア政府は7日、ウクライナ侵攻を正当化し、西側諸国がロシアを破壊しようとしていると主張する新しい教科書を発表した。17~18歳の子供が学ぶ学年で使用されるという。 ロシアのメディアが伝える抜粋によると、教科書は生徒に、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナに対する「特別軍事作戦」を開始していなければ、人類の文明はおしまいだったかもしれないと教える。
ロシアが侵攻したウクライナの占領地から子どもを連れ去っているとされる問題。その数は2万人近くにのぼり、「ロシア化」教育も行われているという。連れ去り先から脱出した2人の少女が2023年7月末アメリカを訪問し、問題解決を訴えた。2人が語った連れ去りの実態とは。 (NNNワシントン支局・渡邊翔) 2023年7月末、ワシントンのアメリカ連邦議会で1本のドキュメンタリーが上映された。タイトルは「ロシア人からの脱出」。ナスチャ(取材時19歳)とマーシャ(同17歳)、2人のウクライナ人の少女が、ロシア側に連れ去られ、その後脱出してウクライナに帰還するまでを描いた作品だ。ウクライナ政府は、ロシア側がこれまでに2万人近くの子どもをウクライナの占領地から連れ去っているとしていて、侵攻に伴う大きな問題のひとつとなっている。
カテリーナ・スコピナさん(右)と娘のアンナマリアちゃん。ウクライナ・リビウ近郊で(2023年6月3日撮影)。(c)YURIY DYACHYSHYN / AFP 【8月5日 AFP】ウクライナのロシア占領地に住むアンナマリアちゃん(6)。ウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領を「ボバおじさん」と呼び、「世界の大統領」だと信じていた──。 アンナマリアちゃんの母親である、ウクライナ軍高官のカテリーナ・スコピナさんは昨春、東部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)で自身と夫がロシア軍に拘束された際、娘を親戚に預けるしか選択肢がなかった。 ロシアから解放された後、ウクライナ西部に住むスコピナさんはAFPに対し、親ロシアの親戚たちは、アンナマリアちゃんをロシア占領地域に1年以上もとどめていたと語った。娘はマリウポリ郊外の村にある幼稚園に通い、「洗脳プログラム」を受けていたとい
国際会議に出席したロシアのリボワベロワ大統領全権代表=6月17日、ロシア・サンクトペテルブルク(タス=共同) ウクライナ侵攻を続けるロシアが占領地から子どもを連れ去っている問題で、ロシアのリボワベロワ大統領全権代表(子どもの権利担当)は7月31日までに、プーチン大統領に昨年、ウクライナの養護施設から孤児ら1500人を受け入れたほか、親の同意を得て保養地に子どもを送ったなどとし、連れ去りを正当化する報告書を提出した。 ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 米政権内で行われていた机上演習の衝撃的な中身 7月30日に公表された報告書によると、昨年2月の侵攻開始後、ウクライナ東部の親ロ派支配地域を含め、ウクライナからロシアが受け入れた避難民は約480万人。うち70万人以上が子どもで「大半は親や親戚と共に到着した」としている。 昨年の夏から秋にはウクライナ南部ヘルソン、ザポロジエ
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