いよいよ、大阪都構想住民投票(大阪市を廃止し特別区を設置することについての住民投票)の投開票日を明日に迎えました。今夏から賛成派・反対派の活動が活発化していましたが、10月12日の告示日以降は特に主張のぶつかり合いが激しくなっています。明日の住民投票投開票を前に、選挙コンサルタントの立場から情勢の分析と展望について解説していきます。 公明党が賛成に回って賛成派が有利になったのか 2015年の大阪都構想住民投票否決から5年、大阪維新の会にとっては悲願とも言える再度の挑戦に注目が集まっています。 まず、2015年の大阪都構想住民投票の結果を振り返りますと、「反対」705,585(50.38%)に対して、「賛成」694,844票(49.62%)と、差はわずか1万票ほどでした。この時は自民党・公明党・民主党(当時)・共産党・社民党は「反対」に回っており、「賛成」を表明していたのは国政政党では維新の