行き交う人、車。新たに建つ建物に取り壊される建物。都市は刻一刻と目まぐるしく動き続けています。近い将来、そこにロボットや自動運転車が加わることも珍しくなくなるかもしれません。 そんな都市空間をまるごとAIによって制御可能にするという研究が、日本の建設会社や電機メーカーなどによって進められています。果たして実現した世界は明るい未来なのか、それとも…。 「3年後に実用化」というハードルを課しながら、新たな領域に挑む技術者たちを取材しました。 (国際放送局 World News部ディレクター 町田啓太、プロデューサー 小川 徹) 開発が進められている技術の名は「コモングラウンド(共通基盤)」といいます。都市空間のあらゆる情報を一つの大きなデジタルデータにまとめて記述することで、AIによって分析可能にするものです。 どんな情報を扱うのかと言うと、人や車の通行を捉えたセンサーや防犯カメラの映像、建物
都市にまつわる諸機能や諸事象が、デジタルで記述される時代になっている。建築、ものづくり、ITそれぞれの分野が、そのプラットフォームづくりのために協働し、現在いわれるスマートシティーの次世代版として魅力的な都市を構想する必要がある。その新たな姿を模索しながら、2025年大阪・関西万博の会場計画に実装すべく奮闘中の建築家、豊田啓介氏と共に、各界の実践者や識者を訪ねるシリーズ企画を開始する。 今日は、人工知能の研究者である西田豊明教授をお迎えしましたが、連載初回なので、まずは豊田さんがどんな問題意識を持って各界の識者を訪ねようとしているのか。そこから、ぜひ。 豊田啓介 日々の実務で建築をデジタルデータとして扱って設計していると、成果物のアウトプットが「建築構造物」で、しかも「静的なもの」にとどまる必然性を感じなくなってくるんですね。建築の周りには、交通にせよ、物流にせよ、あるいは自然環境を含めて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く