【台北=大橋拓史】自民党の麻生太郎副総裁は8日、訪問先の台湾で講演し、台湾有事を念頭に「お金をかけて防衛力を持っているだけではだめで、いざとなったら台湾防衛のために(防衛力を)使う」と述べた。「日本、台湾、米国をはじめとした有志国は強い抑止力を機能させる覚悟が求められている。戦う覚悟だ」とも強調した。
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【読売新聞】 政府は台湾有事を念頭に、沖縄県の宮古島(宮古島市)に住民が避難するシェルターを整備する方針を固めた。来年度予算に関連費用を盛り込む方向だ。シェルターの性能に関する指針を年内に策定するため、夏にも有識者から意見聴取を始め
「戦争に勝つ力を保つことは義務だ。しかし、今の私たちの狙いはその戦争を起こさせないことだ」。 台湾海峡や南シナ海などをめぐり、米中のせめぎ合いが激しさを増すなか、アメリカ海軍制服組トップが、NHKの単独インタビューに応じました。 アメリカ軍は中国軍にどう対抗していくのか。そして「台湾有事」にどう備えているのか。 発言から垣間見えたのは「中国に決して戦争を起こさせない」という決意でした。 (聞き手:ワシントン支局長 高木優)※7月11日インタビュー ギルデイ海軍作戦部長とは? 話を聞いたのはマイケル・ギルデイ海軍作戦部長です。 アメリカ海軍 マイケル・ギルデイ作戦部長 およそ300隻の艦船と35万人の兵員を擁し、その練度の高さからも「世界最強」と言われるアメリカ海軍の制服組トップです。かつて、空母ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群の指揮官も務めていました。 アメリカ海軍は最強か? 中国
【第3回台湾海峡危機政策シミュレーション】台湾有事などに関しる日台首脳会談のシュミレーションが行われた=15日午後、東京都新宿区(斉藤佳憲撮影) シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」(屋山太郎会長)は15日、台湾や尖閣諸島(沖縄県石垣市)での有事を想定したシミュレーションを東京都内のホテルで行い、首相役の小野寺五典元防衛相ら国会議員10人、元幹部自衛官や元政府高官、元米政府関係者らが参加した。今回は初めて台湾のシンクタンク関係者も参加。サイバー攻撃や偽情報などの前哨戦から始まる有事発生に対し、閣僚役の議員が対応することで課題を探った。 シミュレーションでは昨年改定された「安保3文書」に基づき5年間の防衛力強化が完了したと仮定。2027年1月、中台情勢が緊迫化し、尖閣へ中国漁船が「機関故障による漂着」として上陸するとともに中国海警局船に護送された浚渫(しゅんせつ)船10隻が埋め立て作業を始
今、中国を訪問している日本沖縄県の玉城デニー知事のことが話題になっています。玉城デニー知事は訪中前のインタビューで、訪中の目的をこう語っていました。「相互信頼を高め、互恵関係を維持したい。現在の沖縄を取り巻く安全保障環境は非常に厳しく、緊張の高まりを心配するよりも、他国との関係を維持したい」 中国国内ニュースサイトの百度新聞に掲載された記事より。 玉城丹尼(日名玉城デニー)的目標是什么? 「沖縄県知事」という地位に加え、玉城デニー知事の「ラベル」として注目されるのは、「平和」と「反戦」というワードです。 安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事」と発言したことに対し、玉城デニー知事は「この論法で沖縄を戦場にすることは許さない」ときっぱり言い切りました。 玉城デニー知事は訪米の際にも同様のことをに述べています。彼は、米中間の経済的相互依存は深まっており、軍事衝突はこの互恵関係を損なうことを意味し
どうも、ShinShaです。 今回はかなり物騒なテーマについて書きます。 2023年1月、ロイターwebニュースにこんな記事が掲載されました。 [ワシントン 28日 ロイター] - 米空軍のマイク・ミニハン大将は内部メモで、米国は台湾有事で2年以内に中国と戦うことになるとの認識を示した。NBCニュースが報道したメモのコピーをロイターが確認した。 メモは2月1日付だが1月27日に送られていた。「私が間違っていることを望むが、25年に戦う予感がする」と記されている。 jp.reuters.com 僕はマスコミを信用していないので、ロイターのインターナショナル版も調べてみました。 そこにも同じ記事がありました。 2025年って2年後のことですよ! 記事を読んで、本当に心配になりました。 こんなに大変なことを見過ごすわけにはいかない。 それから、記事の信憑性、台湾有事の可能性について正しい情報を得
岸田文雄首相は5年間で総額約43兆円とする防衛費の大幅拡大を目指し、そのための財源確保法案が現在国会で審議されている。台湾有事のリスクの高まりが指摘されているが、自衛隊はそのとき何をできるのだろうか。英誌「エコノミスト」が解説する。 日本は台湾有事に参戦するのか 青森の三沢基地上空では、日本のF-35戦闘機のすさまじい轟音が鳴り響く。日米両軍が共同使用する同基地では、両軍のパイロットが合同訓練をしていた。台湾をめぐる中国との戦争のリスクが高まる今、こうした準備の必要性が高まっている。 日本は2027年までに防衛予算を倍増させ、長距離ミサイルを取得して自衛隊を強化する予定だ。しかし、1945年以降、日本が戦場で発砲したことは一度もない。日本は本当に戦うのだろうか。 日本は地理的には最前線に位置している。最西の与那国島は台湾からわずか111kmしか離れていない。日本が台湾有事で参戦すると中国が
特集「緊迫 台湾情勢」の他の記事を読む 台湾に関連する報道で「台湾独立」という用語が出てくる。6月19日には中国を訪問したアメリカのブリンケン国務長官が「アメリカは台湾独立を支持しない」と述べたように目にする機会も多いだろう。 だが、「台湾独立」が具体的に何を意味するのか、どういう手続きが必要なのか、実現の可能性はどれほどあるのか。実は、わかっているようであまり理解されていない用語ではないだろうか。 「台湾独立」とは、台湾を統治する中華民国を解体して、台湾共和国あるいは台湾国を建国することを指す。「独立派」とは、この建国独立の理念を追求する人々のことを指す。これが本来の定義だ。この用語は台湾情勢を理解するうえで不可欠であるだけでなく、台湾有事にもからんでくる。曖昧な認識では台湾情勢の誤読につながりかねない。 台湾の2大政党は「台湾独立」にどのような立場をとっているのか。国民党は台湾独立に反
台湾有事が議論される際にロシアの名前が挙がるのはめずらしいことではない。2022年2月にロシアがウクライナを侵攻して以来、西側と日本の専門家の多くは、中国が台湾に対して同様の”暴力的行動”を取るかどうかを検討してきた。 ロシアによるウクライナ侵攻は、台湾に対する中国の行動についていくつかの教訓を与えている。しかし、ロシアは別の点でも台湾有事に関連している。ロシアは中国との緊密なパートナーシップにより、台湾有事に直接巻き込まれる可能性もある。中国による台湾への軍事侵攻を研究するほとんどのシミュレーションでは、ロシアの役割は考慮されていない。これは見落としだ。 ますます緊密になっている露中関係 ロシアと中国の関係は、ほぼ四半世紀にわたって着実に緊密になってきている。転機となったのは、1989年のミハイル・ゴルバチョフソ連共産党書記長(当時)の中国訪問だった。 この首脳会議は、冷戦時代の共産主義
【ワシントン=渡辺浩生】バーンズ米中央情報局(CIA)長官は21日までに、台湾侵攻の準備を続ける中国の習近平政権が侵攻の成功に懐疑的になっているとの分析を示した。ロシアがウクライナの侵略に難航する状況を受け、台湾侵攻に伴う犠牲が許容できるかとの疑問があるという。西側の支援を受けたウクライナの反攻の成功が、中国の抑止に結びつくことを強調したといえる。 バーンズ氏は今年2月、習氏が2027年までに台湾侵攻の準備を整えるよう軍部に指示していたとの情報を明らかにしている。 20日、コロラド州で開かれたシンポジウムでバーンズ氏は、27年をめぐる発言を「紛争が差し迫っているとか避けられないという意味ではない」と指摘。そのうえで「習氏と人民解放軍指導層は、台湾への全面的な侵攻が許容できる犠牲でうまく成功するか懐疑的になっている」と述べた。 バーンズ氏は、習氏ほどプーチン露大統領のウクライナ侵略を注視する
「日米同盟」研究会 FY2022-4号 「研究レポート」は、日本国際問題研究所に設置された研究会参加者により執筆され、研究会での発表内容や時事問題等について、タイムリーに発信するものです。「研究レポート」は、執筆者の見解を表明したものです。 はじめに 本稿は、2022年度に日本国際問題研究所が実施した台湾海峡有事を想定したシミュレーションの概要と評価をまとめたものである。通常、シミュレーションを行う際は、ゲームマスターから与えられたシナリオの下で各プレイヤーが自らの行動を決めてその評価を行うが、当研究所では他のプレイヤーの行動を受けて各プレイヤーが行動を決めるマトリックスゲームの手法を採用し、プレイヤー間の相互作用を検証することを重視した。 具体的には、台湾を武力で統一するという指示を与えられた中国チームが作戦行動を取り、それに米国チームと日本チームが対応するという形でゲームを進行した。各
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