今回、ソニーブースの最大の話題は、同社が開発した試作電気自動車「VISION-S」だ。 VISION-Sは、ソニーが車体メーカーのマグナ・シュタイアなど10社の協力を得て開発したもの。プロジェクトを主導した、ソニー・AIロボティクスビジネス担当 執行役員の川西泉氏は、「車メーカーに対してソニーになにができるか、自動車の進化についてソニーがどう貢献できるのかを狙ったもの」と語る。 VISION-Sはちゃんと自走できるプロトタイプで、2021年には公道走行も予定している。「自動車としての要素はすべて備えているが、まだ保安上の条件を満たしていない。日米欧の法規に準拠したものにしたい」(川西氏)という。 ソニーの言う「自動車の進化への貢献」とは、「進化をITの観点で作る」(川西氏)ことだ。ソフトウェアでアップデート可能で、ディスプレイと通信を最大限に活用し、センサーからの情報を安全・安心に活かす。