のらえもんブログでははじめてとなる小説の紹介。この本、間違いなく五つ星、条件付きで超オススメです。不動産営業の悲哀と思考がとてもよくわかってしまうという点で。また青春小説としても。 以前話題になった、新庄耕著:【狭小邸宅】。著者は不動産営業の仕事経験は無く、友人からの取材に基づくお話らしいのですが、経験者じゃないかと思うほどのリアリティと説得力、そして描写力。 主人公は○ーぷんは○○をモデルにしたかのような、中堅不動産の営業マン。学歴はある(たぶんKO)けど成績が残せない「売れない営業」です。 売れない営業マンの主人公は、朝から上司に詰められます。冒頭から会社に行きたくなる言葉のオンパレード。 「申し訳ございませんじゃなくて売りますだろ。売る気あんのかよ、てめぇはよ」「さっさと辞めろ、もうお前なんていらねぇんだから」「冷やかしの客じゃねぇだろうな。その客、絶対ぶっ殺せ(買わせろ)よ」「てめ