中学や高校の文芸部の「大会」や「コンクール」で賞を取ってしまうような人は、基本、プロの物書きになれない。 大学より下の学校で評価される創作物では、いかに教育的視点から健全であるかが重要視されている。 文芸部で好き勝手に書いている人や、友人同士で面白作品を回し読みしている人たちは別にいいのだが、 コンクールで賞を取るには、健全な高校生が書いた健全な作品であることが要求される。 そういう作品は、先生には褒められても、本屋で金を出してでも買いたいと思われるようなものとは真逆だ。 コンクールで賞を取るには、高校生の夢とかそういう綺麗で健全な話を書けばいい。 でも、そんなものを金を出して買いたい人はいない。 高校生でも出版社がやっている小説の新人賞を取ってプロデビューする人がときどきいるが、 そういう人たちは、端的にセックスか暴力かを書いている。 綿矢りさのデビュー作は女子高生が風俗チャットで一儲け