地方出身の東大卒の会社員が子育てしてく間に、自分自身の忸怩たる思いを子供に反映させていくのだ。仕事とかの大人の世界を見せたり、読んどくといい本を読ませたりとか。で、そういう子供が首尾良く中学受験に成功すると、開成や麻布に行って、そのあとは東大に入るわけだ。 それらの二世たちは一世がつまづいたところの大学の入り口で華麗に立ち回り、上位層として東大を巣立ち、一世よりも上の社会的地位を手に入れ、そしてそのまま三世四世へと家系が続いていく。 もともと一世である地方出身者が戦っていたのは、そのようにして形成された二世三世である。