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社会と哲学に関するobsvのブックマーク (18)

  • 哲学者の永井均さん、M・ヴェーバーを精読したこともない人が社会学を叩くのは自分が馬鹿であることを喧伝しているようなものであるとの見解を示す

    永井均 @hitoshinagai1 哲学をやっています。2014年からツイッターを始めました。私が何を言っているのか理解したい方は、まずは近年の主著である『世界の独在論的存在構造-哲学探究2』(春秋社)からお読みください。これら拙著における議論を前提にしたことを呟きますので、読まずにリプライ等をしないようにお願いします。 永井均 @hitoshinagai1 何故かは知らないが、社会学を「叩く」ことが流行っていると聞いた。私は、マックス・ヴェーバーを自家薬籠中のものとしており、折に触れて(例えば日の現況を説明する際に)それを使えるというだけでも、多くの社会学者に深い敬意を感じる。そういうことは奇跡的といえるほど素晴らしいことだと思う。 2023-09-06 21:32:34 永井均 @hitoshinagai1 なぜ奇跡的といえるのかといえば、当然のことながらヴェーバー自身は日の現況

    哲学者の永井均さん、M・ヴェーバーを精読したこともない人が社会学を叩くのは自分が馬鹿であることを喧伝しているようなものであるとの見解を示す
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    obsv 2023/09/09
    「権威にどれだけ近いか」でしかマウントを取れない学者が科学を理解するのは難しい。
  • ジョセフ・ヒース「エンパシー(共感)では世界を救えない」(2021年4月9日)|WARE_bluefield

    「エンパシー(共感)を“広めていって”も世界を救うことはできない理由」(2021年4月9日) 〔訳注:インタビューは。カナダのラジオメディアが行ったヒースのインタビューを中心とした気候変動問題への特集記事の意訳・要約である。ヒースのインタビュー部分のみ訳出している。〕 哲学者は言う「社会において最適に行動するためのルールは、その社会の規模にほぼ間違いなく左右されるのです」と。 キャンプ場でみんな仲良くなるのと、大規模な社会で市民が協力する方法とは根的に異なっている。そして、グローバルな協力は、完全に異なった競技ルールとなっている。哲学者のジョセフ・ヒースは「規模によって公益の論理は様変わりします」と主張している。 キャンプで、互いに協力する方法を把握するのは、あまりに当たり前で簡単だ。共通の目的に向かって作業する人間が一握りしかいないからである。 「ところが気候変動のような大きな課題に

    ジョセフ・ヒース「エンパシー(共感)では世界を救えない」(2021年4月9日)|WARE_bluefield
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    obsv 2021/07/09
    “「協力を達成するは、関係者の数で変わってきます。集団が大きくなるにつれて、共通の利益に向けて一丸で取り組むのが困難となり、官僚的なヒエラルキーに頼るのが普通になるのです」”
  • 20世紀の人間科学・社会科学を再考する ジョセフ・ヒース『ルールに従う』を訳して:オピニオン:Chuo Online : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    20世紀の人間科学・社会科学を再考する ジョセフ・ヒース『ルールに従う』を訳して 瀧澤 弘和/中央大学経済学部教授 専門分野 ゲーム理論、実験経済学経済学の哲学 ページの英語版はこちら 先頃私は、ジョセフ・ヒースの『ルールに従う:社会科学の規範理論序説』の翻訳を上梓した。このをいずれかの分野に分類しなければならないとしたら哲学書ということになろう。私のもともとの専門分野はゲーム理論、実験ゲーム理論であるから、なぜ私が同書を翻訳したのかを訝しく思う向きもあろう。実際、以下でも述べるように書の議論は、哲学のみならず、社会学、心理学、進化生物学等々の分野をまたぐものであり、すべてではないにしても引用されている文献を理解しながら翻訳を進めることは、私にとって相当時間を要する作業であった。しかし、その後同書に寄せられたさまざまなコメント(その中には「ここ10年で最も重要な文献」という望外のも

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    obsv 2021/06/21
    “合理性の基礎には人間という生物に固有の模倣的な仕方で規範に同調する性向が存在しており、規範性なしには合理性も存在しえない”
  • 第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 2020年10月11日、橋下徹・元大阪府知事は「日の人文系の学者の酷さ」を指摘するツイートを行なった[1]。橋下によると、「"自分は賢い!一般国民はバカ"という認識が骨の髄まで染みている」日の人文系の学者は、「税金もらって自分の好きなことができる時間を与えてもらって勉強させてもらっていること」や「社会に対して何の貢献をしているのかわからん仕事」をして生

    第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?
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    obsv 2021/05/15
    “自分たちの存在意義を証明しなければならない「弱い」立場に追い込まれている人たちがそのような「逃げ」を選択することは、本人たちにとっても何のメリットもない戦略であるのだ。”
  • 「日本はスマホに支配された異常な国だ」天才哲学者がそう断言する理由 マルクス・ガブリエルは警告する

    「日人は共同体を重んじる」はウソ 日人は先進国の中で最も社会的に孤立しているというデータがあるそうですね(ミシガン大学による「世界価値観調査」)。社会的に孤立するとは、家族、友人、同僚以外の人と会う機会が少ないということです。 日人を含むアジア人は共同体を、ヨーロッパ人は個を尊重するという悪しきステレオタイプがありますが、この調査結果は、このステレオタイプを否定する社会学的証拠になり得ます。 データによるとドイツは全体で下位から5位、ヨーロッパ全体だと同じく4位のようですね。実際、ドイツ人は(日人よりも)群れで行動する傾向があると思うのです。ドイツ社会では、人と一緒にお酒を飲んだり、散歩をしたりすることが非常に重要な役割を果たしています。これをドイツ語では散歩を意味するSpaziergangと呼びます。このような文化ドイツ全土に見られます。 また、ドイツ人のソーシャメディアに対す

    「日本はスマホに支配された異常な国だ」天才哲学者がそう断言する理由 マルクス・ガブリエルは警告する
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    obsv 2021/05/06
    キャンセルカルチャーが吹き荒れてる欧米見てそれ言うか?全部マルクス・ガブリエルの個人的な印象論でしかモノを言ってない。正直この人が天才と持ち上げられてる理由がわからない。
  • ルールに従う ジョセフ・ヒース著 - 日本経済新聞

    「蟻(あり)のコロニーについては解明が進んでいるのに、人間社会がどのように機能しているかについては、良く分かっていない」。著者のヒースは40代半ばの気鋭の哲学者で、書は「ルール遵守(じゅんしゅ)」という人間の社会行動に焦点をあて、この問いに答えようとする。「道徳」という哲学の古典的なテーマを、経済学ゲーム理論、心理学、進化生物学など、最先端の研究成果を踏まえながら論じるアプローチは新鮮である

    ルールに従う ジョセフ・ヒース著 - 日本経済新聞
  • リベラルは再起動できるか ポスト・トゥルース時代の啓蒙思想 - 感情化する社会 など - シミルボン

    感情化する社会 / 大塚英志 などの紹介コラム。感情化する社会と反コギト 大塚英志は、理性でなく感情の交換が世間を動かすエンジンとなり、感情以外のコミュニケーションを人々が忌避するようになった時代を『感情化する社会』と評した。感情が価値判断の最上位に来るような社会――それは日にとどまらず世界的な傾向であることは、昨年わたしたちが目にしてきたとおりである。米国ではドナルド・トランプ大統領が誕生し、英国はEUからの離脱を決め、フランスでは極右た

    リベラルは再起動できるか ポスト・トゥルース時代の啓蒙思想 - 感情化する社会 など - シミルボン
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    obsv 2020/01/20
    “認知バイアスを未然に防ぐようにリバタリアン・パターナリズムを導入するべきだとしている。人間が非合理的であるからこそ、その理性を働かせるような選択的アーキテクチャーが必要だということだ。”
  • BLOGOS サービス終了のお知らせ

    平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ ※カテゴリは、「その他のお問い合わせ」を選択して下さい。

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  • マルクスとエンゲルスによる唯物史観批判、「下部構造が上部構造を規定する」という誤解:かぼちゃ丸のブロマガ - ブロマガ

    マルクスとエンゲルスによる唯物史観批判 最近、マルクスとエンゲルスが二人で書いた『ドイツ・イデオロギー』というを読み終わりました。その内容は、一言でいえば唯物史観についての話です。 唯物史観。マルクス思想の中でも有名な理論だけあって、GoogleTwitterで検索してみると、マルクス思想としての唯物史観について話している人がたくさんいます。 しかしその中身を見てみると、どうもマルクスやエンゲルスの著作に書かれている唯物史観とは違っているように思えました。今回はあくまでネット検索した狭い範囲の話ですが、史学を専門としている人でもマルクス史観をよく分かってない人が多いように見受けられます。 そこで今回は、唯物史観のよくある4つの誤解を、マルクスやエンゲルスの著作を引用しつつ解いていってみたいと思います。マルクス史観なんて興味ねーよって人も多いでしょうけど、まぁ見てってください。 この記事

    マルクスとエンゲルスによる唯物史観批判、「下部構造が上部構造を規定する」という誤解:かぼちゃ丸のブロマガ - ブロマガ
  • 人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記

    (2020/12/10 追記) この記事で行なった議論を大幅に改訂したものを、晶文社スクラップ・ブックの連載で発表した。どちらかといえば、この記事ではなくそっちを参照してほしい。 s-scrap.com 近年、「学問は役に立つのか?」「人文学を学ぶ意味はあるのか?」「利益を上げない学問に税金を投入する意味はあるのか?」みたいなことが言われることが多くなっているような気がする。大体の場合、やり玉に挙げられるのは人文学や文系の科目全般だったりする。 私は学生時代に人文系の学問を専攻していたし家族にも人文系の大学教授がいるのでわかるのだが、人文系の大学教授の大半は、「人文学は役に立つのか?」あるいは「お前のやっている学問は何かの役に立つのか?」ということを問われると憮然としたり心外だと言わんばかりに憤ったりする。それで「役に立つかどうかという理由で学問をやっている訳ではない」「何かの役に立つから

    人文学は何の役に立つのか? - 道徳的動物日記
    obsv
    obsv 2017/04/01
    ここで引用されている人文学者が皆欧米人であることが、もしかしたら日本の人文学者は人文学が何かの役に立つと思ってないのではないかという疑念を抱かせる。だから誤魔化したり屁理屈捏ねたりするのかもしれない。
  • 社会主義、共産主義って大失敗しかしてないのに活動家は何で運動を続けてるの? : 哲学ニュースnwk

    2013年03月26日19:30 社会主義、共産主義って大失敗しかしてないのに活動家は何で運動を続けてるの? Tweet 1: ボルネオウンピョウ(東京都):2013/03/25(月) 23:49:16.48 ID:0YaKJiyl0 共産主義青年団のトップにチベット自治区副主席 中国 中国メディアによると、中国共産党は19日、 党青年組織の共産主義青年団(共青団)トップ、陸昊第1書記の後任に 秦宜智・チベット自治区副主席を充てる人事を決めた。 同ポストは胡錦濤前国家主席や李克強新首相らが過去に務め、 将来の幹部と目される人物が選ばれることが多い。 習近平国家主席に続く「第6世代」のホープ、 広東省トップの胡春華省党委員会書記も2006年に第1書記に就任し、 内外の注目を集めた。 秦氏は1965年、河南省生まれ。 2006年にチベット自治区副主席、同自治区ラサ市トップの党委書記に就任した。

    社会主義、共産主義って大失敗しかしてないのに活動家は何で運動を続けてるの? : 哲学ニュースnwk
  • 誰が弱者か?: 極東ブログ

    2ちゃんねるのまとめサイトだろうか、「どっちが弱者ですか?」(参照)というネタが上がっていた。ネタだというのは一目見ればわかるが、この絵はちょっと奇妙な後味を残す。誰が弱者か?という難問の、どこかしら質を突いているからだろう。 5人の人がいる。左から。 (a)貯金4000万円の働かなくても年金生活の老人。 (b)年収300万円の疲れ切ったブラック会社員。 (c)年収250万円の派遣社員。 (d)年収200万円のフリーター。 (e)旦那が年収1000万円の専業鬼女。 もちろん、ネタ元の「あなたの優しさで席をゆずりましょう」というときは、妊婦(e)や老人(a)に席を譲ろうという話だったのだが、これを「弱者」に問題をすり替えたとき、譲られるべき老人(a)も妊婦(e)も社会的な「強者」ではないのかというアイロニーである。 もちろん、とまた言うが、この局面では座っている権利を持っている人が身体的な

  • 共産主義がなんで駄目なのか教えて : 哲学ニュースnwk

    2012年07月14日21:00 共産主義がなんで駄目なのか教えて Tweet 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/14(土) 13:46:55.64 ID:cnlHYrLU0 お願いします 2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/14(土) 13:47:19.27 ID:7gHuZUKT0 みんなが努力しなくなる 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/14(土) 13:48:00.49 ID:j2L7NjTf0 俺たち資家が富を独占出来なくなる 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/14(土) 13:48:04.95 ID:TUxRO/tV0 共産主義を真に実行できる社会なら そもそも共産主義を推し進める必要が無いから 24: 以下、名無しにかわりましてVIPが

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  • 【不条理】人間と人間社会が嫌いな人【悪】:哲学ニュースnwk

    1:ぶさいく20代男 ◆lhTvPnIHb6 :2008/01/15(火) 00:25:50 ID:MEzhx6CI 愛とは来最も苦しい人から順に与えられるべきものです。しかし実際はどうでしょうか? 生まれつき環境、容姿、能力に恵まれた者から順に与えられ、それらに恵まれなかった弱い者は さらに苦しめられていないでしょうか?それが今の時代の人間社会の姿なのです。 人間社会は全て生存競争の原理で成り立っています。環境、容姿、能力の優れている強者は 自分よりも劣った弱者を踏み台にして幸福を得ています。強者に全てを略奪されて夢も 希望も奪われた弱者であるあなたは強者の踏み台として生かされているだけなのです。 あなたにとって強者は敵です。強者達の幸せな生活はあなたの犠牲のおかげで 成り立っています。強者達は、あなたの犠牲のお蔭で得た幸せを独り占めしてうまい汁を 吸っているのに「お

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    obsv 2012/05/17
    近年、世の中は弱肉強食なのだから弱者は死んで構わない、と言う意見が目立つ。しかし人類は弱者を保護することで繁栄してきたし、多くの哺乳動物も同様の面を持つ。弱者を平気でくじくのは衰退の始まりではないか。
  • 現代は、なぜ生きづらいのか : 哲学ニュースnwk

    2012年04月10日15:00 現代は、なぜ生きづらいのか Tweet 1:マジレスさん:2010/07/04(日) 03:29:12 ID:+0lqBjq5 法律や規律が減ることはないのに、増えるばかりで、身動きとれなくなってきた。 テレビの垂れ流す偏った価値観。 たとえば、不細工は芸人扱いされるもの、美形はアイドル女優みたいに賛美するもの。 人々は彼らに対してそうしなければならないし、人もその役を演じなければならない。 不細工が上品だったり、美形が下品であってはならないという、風潮。 流行(メディアが勝手に作り上げた)の物を、今ブームだと煽ることで、 それに乗れない人は、ダサい、哀れ。と見下される。 婚活、ハイブリットカー、派遣切り、IPAD・・・。 メディアが垂れ流す国民を牛耳る情報操作にいちいち反応してたら、それこそ思うつぼ。 東大、早稲田、慶応。実業家、政治家、富豪。 彼らを

    現代は、なぜ生きづらいのか : 哲学ニュースnwk
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    obsv 2012/04/11
    どの時代にもその時代なりの生き辛さがあると思うが、現代はメディアとグローバル化、少子化の影響が大きいだろう。同調圧力の強い日本ではマスメディアの発達が心理的選択肢を狭める方向に作用してるのではないか?
  • JEIの退職日記: 人にはなぜ教育が必要なのか(4)

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    obsv 2010/11/10
    エリートと大衆
  • 公共性と痩我慢について - 内田樹の研究室

    高橋源一郎さんの「午前0時の小説ラジオ」が復活して、今朝は「公的」と「私的」という論件が採り上げられた。 ぼくもそれについて高橋さんに追随して言いたいことがある。 まず、高橋さんの「ラジオ」から全文を引用。 「尖閣諸島」問題(中国にとっては「釣魚島」問題)でマスコミに「売国」の文字が躍った。「尖閣諸島はわが国固有の領土」といってる首相が「売国奴」と呼ばれるのだから、「中国のいってることにも理はある」といったらどう呼ばれるのだろう。非国民? 「尖閣」諸島はもともと台湾に付属する島々で、日清戦争後のどさくさに紛れて、下関条約で割譲されることになった台湾の傍だからと、日が勝手に領有を宣言した、ということになっている。だとするなら、台湾を返却したなら、「尖閣」も返却するのが筋、というのも無茶な理屈じゃない。 というか、領土問題は「国民国家」につきまとう「不治の病」だ。日中国も、同じ病気なのだ

  • 現代哲学からのアプローチ・・・「グローバル化する現代と伝統文化」(信頼の低下とコミュニティの矮小化)

    歴史は終焉した」とするフランシス・フクヤマも、リベラルな民主主義が世界中を席捲して、それに代わるイデオロギーは出てこないと言っていたが、近年、個人主義化した社会の弊害を説くようになりました。すなわち、「リベラルな民主主義は、何らかの共通した文化的価値が適切に機能していて初めて成立する」とし、個人主義的文化の問題点として、 1. 協同的な営みの前提条件としてのルールの否定 2. コミュニティの喪失 を挙げています。 1の「ルールの否定」というのは、個人主義ですが、一種の自閉した身勝手さへ変貌しつつあります。他者への責任を考慮することもなく、個人の自由を最大限に追求することが目的そのものとなってしまい現代の思想の中でも、自由を極限まで推し進める人たちもでてきています。しかしこのフクヤマは、それに対して批判的です。価値観・規範・経験を共有することが、社会資であり、それと同時にコミ

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