現在、日本語学校に留学するベトナム人少女の日本での日常を描いた映像がVimeo上で公開されています。「take a picture」と名付けられたその作品は、児童養護施設で暮らす少女を描いた「風切羽〜かざきりば〜」、性暴力被害を題材にした「月光」など、社会問題をテーマに作品を作り続けてきた小澤雅人(おざわ・まさと)監督の新たな挑戦でした。 課題先進国とも言われる日本の社会問題の中でも、あまり認知度が高いとは言えない外国人の課題。今回の衆院選における各政党政策・公約の中でもその扱いは限定的で、バラつきが大きく「課題」としての認識自体がまだ浸透していない状況です。そんな中で、小澤監督は今なぜ、外国人の中でも日本語学校の留学生の問題を映像化しようと考えたのか。監督にそのきっかけと映像に込めた思いをうかがいました。 無関心でいること自体が、問題を生み出している「昨年、『月光』がワルシャワ国際映画祭