41歳で脳梗塞で倒れたルポライターの鈴木大介さんが、「大人の発達障害さん」のお妻様とタッグを組んで過酷な現代社会をサバイブしてきた18年間を振り返る本連載。今回から2回に渡り、2人の「脳が壊れた」ことによって失ったものと得たものについて振り返ります。 バックナンバーはこちら http://gendai.ismedia.jp/list/series/daisukesuzuki 不自由を障害にするのは環境 発達障害を抱えて育ち、かつてはそれを周囲に理解してもらえないことから自傷行為を繰り返し続け、30代半ばで発症した悪性脳腫瘍を生き抜いたお妻様。一方、脳梗塞を起こして高次脳機能障害の当事者になった僕。 同棲から18年あまり。お互いが脳に不自由を抱えたことで、ようやく我が家は平和を得ることができた。そして、ほぼ2年をかけて家庭の環境や夫婦の役割を改革してきた中で、改めて辿り着いた視座が「不自由を