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ブックマーク / book.asahi.com (6)

  • 差別を許す「村」を変えるために――日本人マジョリティへの問いかけ :『ダーリンはネトウヨ』書評(出口真紀子)|じんぶん堂

    記事:明石書店 『ダーリンはネトウヨ――韓国人留学生の私が日人とつきあったら』(クー・ジャイン著・訳、金みんじょん訳、明石書店) 書籍情報はこちら “あからさまでない”差別に私たちは共感できるか タイトルに惹かれて手にとってみた。主人公はてっきり日人女性だと思いきや、韓国人女性が日の大学入学のために来日し、日常生活を送る様子が軽いタッチで描かれたマンガだった。主人公のうーちゃんがオーケストラのサークルに入るところから物語は始まり、母語ではない日語に悪戦苦闘しながらも徐々にサークル仲間に受け入れられるうーちゃんは、思わずエールを送りたくなる好感の持てるキャラクターである。「ネトウヨ」な彼氏とは一体どんな奴だ、と少しいきりたって読み進めると、のちに彼女の恋人となるサークルの先輩であり、予想に反し、いわゆる“普通”でどこにでもいそうな“いい人”なのである。問題発言や問題行動も多い反面、面

    差別を許す「村」を変えるために――日本人マジョリティへの問いかけ :『ダーリンはネトウヨ』書評(出口真紀子)|じんぶん堂
  • タラ・ウェストウーバー『エデュケーション』訳者・村井理子さんインタビュー 壮絶な家庭環境、でも「学びは人を救う」|好書好日

    文:太田明日香 写真はタラ・ウェストウーバー©Paul Stuart 『エデュケーション』あらすじ アメリカは北部、ロッキー山脈東部にあるアイダホ州のモルモン教の家系に生まれたタラ・ウェストウーバーは、壮絶な子ども時代を過ごした。父は政府を信じず、学校や病院に行けば洗脳されると信じているサバイバリストで、家業の廃品回収業の傍ら、いつか来る滅びの日のためにせっせと糧や燃料の備蓄に励んでいる。タラには出生証明書がなく、父の廃品回収業を手伝いながら育った。病気や怪我をしても、手当ては無資格の助産師をしている母のハーブのオイルだけ。兄のショーンはタラに凄惨な暴力をふるい、従わせようとする。しかしタラは、すでに家を出て大学に進学していた兄のタイラーの助言をきっかけに大学へ行くことを決意。そして周りの人の手を借りながら学び始める。 あらゆる逃げ道を断たれた状態から ――村井さんが初めて読んだときの感

    タラ・ウェストウーバー『エデュケーション』訳者・村井理子さんインタビュー 壮絶な家庭環境、でも「学びは人を救う」|好書好日
  • 差別や偏見を隠した「ずるい言葉」を解説 社会学者・森山至貴さんインタビュー|好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 森山至貴(もりやま・のりたか)社会学者 1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。著書に『「ゲイコミュニティ」の社会学』(勁草書房)、『LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)。 世の中の「ずるい言葉」はどこか差別に通じている ――森山さんは大学で学生さんに「自分が言われてモヤモヤした言葉」をヒアリングしたそうですね。特にどのような基準で選びましたか? 読者にとっての取っ掛かりが多いにしたかったので、特定の学問分野やジャンルの話だけにならないよう心がけました。女性差別やセクシュアルマイノリティ差別の事例だけでなく、血液型、障害者、ひとり親家庭などの話題も取り上げています。 ただ、どんな話題を選んでもやはりどこかで差別

    差別や偏見を隠した「ずるい言葉」を解説 社会学者・森山至貴さんインタビュー|好書好日
  • noteから生まれた作家・岸田奈美さん 「褒められたいなら自分から褒める」人生観をつくった5冊|好書好日

    文:岩恵美 写真:家老芳美 岸田奈美(きしだ・なみ) 1991年生まれ、神戸市出身、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科卒業。在学中から「バリアをバリューにする」を掲げる株式会社ミライロの創業メンバーとして活動し、2020年4月に作家として独立した。自称「100文字で済むことを2000文字で伝える作家」。一生に一度しか起こらないような出来事が、なぜだか何度も起きてしまうという。 WEBサイトTwitterInstagramnote:キナリ★マガジン >「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」岸田奈美さんインタビューはこちら 岸田さんが選んだ「働く」を考える 1.『を棄てる 父親について語るとき』(村上春樹、文藝春秋) 2.『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』(幡野広志、ポプラ社) 3.『ママ、死にたいなら死んでもいいよ 娘のひと言から私の新しい人生が始ま

    noteから生まれた作家・岸田奈美さん 「褒められたいなら自分から褒める」人生観をつくった5冊|好書好日
  • 気鋭の評論家・荻上チキ×人気絵本作家・ヨシタケシンスケ  共著『みらいめがね それでは息がつまるので』を語る|好書好日

    荻上チキさん(左)とヨシタケシンスケさん(右)/写真・中村彰宏 荻上 最初に、このエッセイにつけるイラストの依頼が来た時に、どうお感じになったのですか。 ヨシタケ やってみたいと思いました。もともとイラストレーターなので、来たものに対して、ちょうどいい着地点で打ち返すことの面白さ、やりがいを日々感じているし、「暮しの手帖」が実家にずっとあったので、楽しみでした。 荻上 この連載がワクワクする仕事だなっていう印象はあったんです。それに、ヨシタケさんがイラストをOKしてくれて。いい連載になるのは間違いないと思いました。ヨシタケさんがついてくれることで、「こういうことを書いても、きっと面白おかしくしてくれるだろう」と。困らせるとは思わなかったけれども、受け止めてくれるだろうと、そんな信頼感はありました。 ヨシタケ そう思ってくれることは嬉しいですね。新しい原稿を読むたびに「勘弁してくれ」と思うん

    気鋭の評論家・荻上チキ×人気絵本作家・ヨシタケシンスケ  共著『みらいめがね それでは息がつまるので』を語る|好書好日
  • ヘボくて最高にクール! 「マッピー」「FF」…懐かしきゲームドット絵の創り手に迫る「ゲームドット絵の匠」

    HOME インタビュー ヘボくて最高にクール! 「マッピー」「FF」…懐かしきゲームドット絵の創り手に迫る「ゲームドット絵の匠」 ユウラボさんの手掛けたニンテンドー3DSRPG「フェアルーン2」のゲーム中のマップ画面 ©SKIPMORE URARA-WORKS Flyhigh Works 自身も「ポケモン」開発会社でドット絵描く ――書は日テレビゲームの黎明期から今に至るまで、有名タイトルのドット絵を手掛けてきたクリエイターたちに当時の苦労や開発秘話を聞いています。彼らに着目したきっかけは何ですか? このの出版社が1980年代のファミコンブームについて紹介するサイトを立ち上げることになり、コンテンツの1つとして企画したのが書の元になったインタビューです。あの頃すごいグラフィックを描いていたグラフィッカー、ドッターと呼ばれる人たちに焦点を当てたかったのです。 ――インタビューを担

    ヘボくて最高にクール! 「マッピー」「FF」…懐かしきゲームドット絵の創り手に迫る「ゲームドット絵の匠」
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