近年、大手サーバーベンダーから次々と「垂直統合型システム」をうたう製品が登場している。単一ベンダー製のハードウェアとソフトウェアを一体化/統合し、そこに独自の“ノウハウ”やチューニングを加えて出荷されるため、顧客は短期間で最適化されたITインフラを手に入れられる――というのが売り文句だ。 だが、そうしたITベンダーの主張に異を唱える人物がいる。デルでクラウドソリューション ブランドマネージャーを務める布谷恒和氏と、TECH.ASCII.jp編集長の大谷イビサだ。 今回は、大谷が書いた垂直統合型システムに関するコラムを読んだ布谷氏から、対談の呼びかけがあった。垂直統合型システムにはどんな問題があるのか、ほんとうにユーザーメリットをもたらすITインフラとはどのようなものなのか。ここでは白熱した2人の討論の模様をお届けしよう。