コンシューマー向けITが、企業ITに影響を与える流れが止まらない。2005年から「Consumerization of IT」を提唱する米Gartnerのバイスプレジデント兼ガートナーフェロー、スティーブ・プレンティス氏が来日し、展望を語った。 「Consumerization of IT(ITのコンシューマー化)について7年かけてリサーチしてきた結果いえることは、ここ数年に革新されてきた情報技術は、個人だけでなく、エンタープライズのITに影響を与えつつあるということだ」とプレンティス氏は話す。 事実、職場のIT環境より、自宅のIT環境のほうが、使い勝手が良いというケースも多い。「これは重要な現実だ。エンタープライズにおけるIT部門の役割が破壊されつつあると言っていいからだ」 同氏は当初、 ITのコンシューマー化について、デバイスの進化を中心にリサーチしていたという。だが現在は「デバイスの