オンラインでの取材に応じる若田光一さん。在宅勤務が続いているという=2020年5月21日、大島祥平撮影 新型コロナウイルスにより、人々の生活は変化を余儀なくされている。外出自粛によるストレス、他者との分断がもたらす不安――。長期戦も予想され、従来とは違う生活様式での暮らしに順応していく必要にも迫られる中で我々はどう暮らしていけばいいのだろうか。宇宙という閉鎖環境で計347日間の長期滞在を経験し、国際宇宙ステーション(ISS)の船長も務めた宇宙飛行士の若田光一さん(56)に、今の社会を生きる上でのヒントを聞いた。【大島祥平】 ――宇宙のような完全に隔離された環境で暮らす感覚は、どのようなものなのでしょうか。