タグ

余録毎日新聞のコラムに関するvox_populiのブックマーク (12)

  • 余録:「麴先生」「麴秀才」は昔の中国で… | 毎日新聞

    麴を混ぜ一晩寝かせた蒸米を崩し木箱に詰め替える職人たち。麴は日文化を支えてきた=福岡県八女市の高橋商店で2022年12月8日午前7時、徳野仁子撮影 「麴(きく)先生」「麴秀才」は昔の中国で使われた酒の異称。「麴(こうじ)」がずいぶん持ち上げられている。穀物をカビの一種で発酵させた麴を使って酒やみそ、しょうゆなどを醸造する技術は東アジアに特有の誇るべき文化だ▲麴自体も漢方薬の一つだった。薬草などを集大成した明代の「草綱目」には数種類の麴の記述がある。アドレナリンの発見で知られる高峰譲吉博士が130年前に麴から創製した消化酵素「タカジアスターゼ」は今も使われる▲蒸した米を原料にした「紅麴」は中国南部の福建省などで酒や調味料作りに使われてきた。赤い色が特徴で沖縄に伝わり、チーズのような伝統品「豆腐よう」が生まれた。紅麴菌からコレステロール抑制効果のあるスタチンを発見したのがラスカー賞も

    余録:「麴先生」「麴秀才」は昔の中国で… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2024/03/28
    「▲蒸した米を原料にした「紅麴」は中国南部の福建省などで酒や調味料作りに使われてきた。(中略)紅麴菌からコレステロール抑制効果のあるスタチンを発見したのがラスカー賞も受賞した遠藤章博士だ」。
  • 余録:歌手、大橋純子さんは炭鉱で栄えた街… | 毎日新聞

    歌手、大橋純子さんは炭鉱で栄えた街、北海道夕張市の大衆堂を営む家で育った。子どものころ、夕張は活況を呈していた。だが、その後すべての炭鉱は閉山し、市は財政破綻に陥った▲沈む故郷を元気づけようと大橋さんは2007年3月、北海道出身の歌手有志と市内で開いた無料コンサートに参加した。売り上げを同市への寄付にあてようと、カバーアルバムも発売した▲その大橋さん、73歳での別れである。1970年代後半から80年代にかけて「たそがれマイ・ラブ」「シルエット・ロマンス」などのヒットで時代を彩った。大橋さん自身はヒット曲は「歌謡曲色」が強いと感じ、当時は抵抗があったという。だが、透明感ある歌唱力は圧倒的だった。茶の間にテレビが必ずあった時代、大橋さんの歌声は思わず画面に集中させる力があった▲著名な音楽家や歌手の訃報が相次ぐ年である。高橋幸宏さん、坂龍一さん、谷村新司さん……。先日亡くなった歌手、もんたよ

    余録:歌手、大橋純子さんは炭鉱で栄えた街… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2023/11/16
    「歌手、大橋純子さんは炭鉱で栄えた街、北海道夕張市の大衆食堂を営む家で育った。子どものころ夕張は活況を呈していた。だが、その後炭鉱は閉山、市は財政破綻に陥った」。再生を掲げた市長は逃亡し、現在道知事。
  • 余録:JR札幌駅… | 毎日新聞

    JR札幌駅。タワー5階にある「三省堂書店」札幌店に勤務する工藤志昇(しのぶ)さん(35)は、今月発刊されたエッセー集「利尻島から流れ流れて屋になった」の著者でもある▲書名の通り、工藤さんは北海道利尻島出身。実家はウニ漁などを営む。州の大学に進学して文学研究を志すがあきらめ、10年前から書店で働く。利尻での少年期や、札幌で過ごした高校時代などを振り返りつつ、書店での日々をユーモアを交えつづった。書店員は仕入れをするの選択や見せ方の工夫によって、客とが出会う場を作っている。「書店は故郷だ」と語りかける行間にへの思いがにじむ▲一方、仙台市。再開発が進むJR仙台駅東口のほど近くに「古あらえみし」という古書店がある▲店主は土方(ひじかた)正志さん(60)。地元で出版社「荒(あら)蝦夷(えみし)」を経営するが、好きが高じて古書店を4年前に開いた。店に立ち寄ると東北ゆかりの、ミステリーな

    余録:JR札幌駅… | 毎日新聞
  • 余録:「非暴力を用いることだけが、真の民主主義にいたる道なのです… | 毎日新聞

    「非暴力を用いることだけが、真の民主主義にいたる道なのです」。インド独立の父、ガンジーの言葉だ。彼が「非暴力・不服従」という社会運動の手法に到達する原点は、弁護士として赴いた南アフリカでの体験にある▲1等切符で地方へ向かう道中、白人の乗客から「貨物車へ移れ」と言われ、抗議するとホームに放り出された。大英帝国の支配下、出稼ぎのインド人労働者たちが置かれた過酷な現実を、23歳の青年は身をもって知った▲1年契約の滞在は目的を変えて20年以上に及んだ。45歳でインドに戻り、祖国の独立を勝ち取る指導者となった後半生は数々の伝記に詳しいが、あれほどの偉人がノーベル平和賞を受けていないと聞けば意外に思われるだろう▲実は1937年から計5回、ノミネートされている。インド独立直後に行われた47年秋の選考では、委員5人のうち3人が反対した。当時、宗教を異にするパキスタンが分離独立したことが新たな紛争を招き、多

    余録:「非暴力を用いることだけが、真の民主主義にいたる道なのです… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2023/10/04
    「インド独立の父ガンジー」「あれほどの偉人がノーベル平和賞を受けていない」「実は1937年から計5回ノミネートされている。インド独立直後に行われた47年秋の選考では、委員5人のうち3人が反対した」。西洋人の限界。
  • 余録:札幌農学校の初代教頭、クラーク博士の… | 毎日新聞

    札幌農学校の初代教頭、クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」はとても有名だが、他にも名言がある。就任時に述べた「紳士たれ」だ▲農学校の開校にあたり、役人が粗暴な学生たちを律するため細かい校則を定めようとしたが、はねつけた。学生には「紳士たれ」と呼びかけ、規則にしばられず、良心に従って行動すべきだと説いた▲現代において「紳士のスポーツ」と呼ばれるのがラグビーである。フランスでワールドカップが開催中だ。4年前は日が会場となり、鍛え上げられた選手同士がぶつかりあう熱戦に魅せられた人も少なくないだろう▲決勝は、南アフリカが32対12でイングランドに勝った。だが、試合後に「紳士」らしからぬ事態が起きた。表彰式で、イングランドの監督と選手が準優勝のメダルを首にかけることを拒否したのだ▲ラグビーには、試合終了を表す「ノーサイド」という言葉がある。試合が終われば敵味方関係なく互いに健闘をたたえ合う姿勢とさ

    余録:札幌農学校の初代教頭、クラーク博士の… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2023/09/18
    「クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」は有名だが、他にも名言がある。就任時に述べた「紳士たれ」だ▲学生には「紳士たれ」と呼びかけ、規則にしばられず、良心に従って行動すべきだと説いた」。
  • 余録:平安時代末期の成立とされる今昔物語は… | 毎日新聞

    平安時代末期の成立とされる今昔物語は天竺(てんじく)(インド)、震旦(しんたん)(中国)、朝(日)の3部構成で説話を記す。日から見た当時の世界だろう。インド、中国歴史的な重みを感じる▲頭に角を持つ一角仙人が登場する天竺説話がある。能の演目になり、歌舞伎十八番の「鳴神(なるかみ)」に翻案された。竜王を封じ込めた仙人を美女に誘惑させ、神通力を失わせて雨を降らせる▲古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」の物語が漢訳仏典を通じて日に伝わった。伝説的な王の子孫とされるバラタ族の紛争を描いた「世界最長の詩」。ヒンズー教の百科全書とも呼ばれる豊かな内容を持つ▲主要20カ国・地域(G20)首脳会議で議長国インドのモディ首相が元々「バラタ族の国土」を意味する「バーラト」を国名に使い、各国を驚かせた。憲法でインドと併記されたヒンディー語の正式国名だが、国際会議では使われてこなかった▲モディ氏率いるイン

    余録:平安時代末期の成立とされる今昔物語は… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2023/09/12
    「古代インドの叙事詩マハーバーラタ」「伝説的な王の子孫バラタ族の紛争を描いた世界最長の詩」「G20首脳会議でインドのモディ首相が「バラタ族の国土」を意味する「バーラト」を国名に使い(後略)」。なるへそ。
  • (天声人語)坂本龍一さん逝く:朝日新聞デジタル

    ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

    (天声人語)坂本龍一さん逝く:朝日新聞デジタル
    vox_populi
    vox_populi 2023/04/04
    朝日新聞の天声人語と毎日新聞の余録がテーマでかぶることは珍しい。両者の文学的力量を見定める好機かも。
  • 余録:東京芸術大学作曲科に入学した1970年の11月… | 毎日新聞

    東京芸術大学作曲科に入学した1970年の11月、自決した作家の三島由紀夫の遺体が運ばれた警察署に友人と乗り込んだ。思想は違っても「なぜか熱くなった」という。父親は三島の作品を手がけた編集者だった▲若き日の坂龍一(さかもと・りゅういち)さんだ。後年、音楽活動の傍ら、東日大震災の被災者支援や脱原発、環境保護などに取り組んだ。その片りんがうかがえる▲45年前、ベーシストの細野晴臣(ほその・はるおみ)さんの誘いでキーボード奏者として参加した「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)が転機になった。ドラムの高橋幸宏(たかはし・ゆきひろ)さんに「教授」の愛称をつけられ、ジーパンとゴム草履が最新ファッションに変わった▲デビューアルバムには「中国女」「東風」などファンだった仏映画監督ゴダールの作品名が並ぶ。シンセサイザーを駆使し、東洋をイメージさせる音楽が欧米で人気を博し、日でもブームを巻き起こ

    余録:東京芸術大学作曲科に入学した1970年の11月… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2023/04/04
    朝日新聞の天声人語と毎日新聞の余録がテーマでかぶることは珍しい。両者の文学的力量を見定める好機かも。
  • 余録:「ヤヌアリウス月のカレンダエの日」は古代ローマの… | 毎日新聞

    「ヤヌアリウス月のカレンダエの日」は古代ローマの元日だ。最初の日を意味するカレンダエはカレンダーの語源である。ヤヌアリウスは前と後ろを向いた二つの顔を持つ神ヤヌス(Janus)に由来し、1月を指す「ジャニュアリー(January)」の元になった▲ヤヌスは門の守護神で時間を含めたあらゆる物事の始まりをつかさどる。伝承によると、第2代の王、ヌマが10カ月しかなかった暦を12カ月に改めてヤヌアリウスとフェブルアリウスを追加した。ヤヌスにささげる神殿も造ったという▲神殿には特別な役割があり、「戦争の門」と呼ばれた。神殿の門が平和な時には閉められ、戦争が始まると開かれたからだ。秩序を確立したとされるヌマが統治した43年間は門が閉じられたままだったと伝わる▲ウクライナでの戦争が続いたまま年が明けた。7日は正教会のクリスマスである。ロシアに停戦を迫り、「戦争の門」を閉じさせる方策を探っていくことが今年の

    余録:「ヤヌアリウス月のカレンダエの日」は古代ローマの… | 毎日新聞
  • 余録:「今度の戦争に敗れた一つの理由は… | 毎日新聞

    「今度の戦争に敗れた一つの理由は主観的な観念性に走って科学を媒介とした客観性、世界性から遊離したことにあった」。終戦から5日後の1945年8月20日。小紙に高坂正顕(こうさか・まさあき)・京都大人文科学研究所長の長文の談話が掲載された▲カント研究で知られた哲学者の高坂は日人が抱いていた自信、自尊心について「外に目をふさいで己(おのれ)を高しというような趣はなかったか」と疑問を示し、「ひとりよがり」な日の自己認識、世界認識に敗因を求めた▲今の日も似た問題を抱えてはいないか。未曽有のコロナ禍にもかかわらず楽観論や希望的観測が横行し、五輪開催という国家目標の実現を優先するあまり、国民の安全を二の次にするような議論があった。科学的知見や客観性が重視されているようには見えない▲ワクチン敗戦、コロナ敗戦といった言葉も使われる。有効なワクチンを開発できず、科学技術の遅れを露呈した。当初は有効に見え

    余録:「今度の戦争に敗れた一つの理由は… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2021/08/16
    「「今度の戦争に敗れた一つの理由は主観的な観念性に走って科学を媒介とした客観性、世界性から遊離したことにあった」。1945年8月20日。小紙に高坂正顕・京都大人文科学研究所長の長文の談話が掲載された」。
  • 余録:旧約聖書のイスラエルの英雄サムソンは… | 毎日新聞

    旧約聖書のイスラエルの英雄サムソンは、髪をそると怪力を失う弱点を宿敵ペリシテ人に突かれてガザの獄につながれた。だが彼は最後の力を振り絞って柱をへし折り、多数の敵を道連れに建物の下敷きになる▲このガザなどがある「ペリシテ人の土地」というのが、地名の「パレスチナ」の起源という。だがそのペリシテ人、今日のアラブ系のパレスチナ人とはまったく違う。最近のDNA解析では南ヨーロッパ起源の民族だと分かったとか▲このイスラエルとペリシテ人の時代よりずっと前から都市国家として繁栄したガザだった。今日、そのガザ地区には200万を超えるパレスチナ人がイスラエルやエジプトの封鎖による経済困窮と劣悪な生活環境の下で暮らしている▲現在のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍が、それぞれロケット弾攻撃と空爆の応酬を繰り広げたこの間の武力衝突である。人口稠(ちゅう)密(みつ)なガザではすでに200人以上、

    余録:旧約聖書のイスラエルの英雄サムソンは… | 毎日新聞
  • 余録:よく「試験地獄」などといわれるが… | 毎日新聞

    よく「試験地獄」などといわれるが、昔の中国の官吏登用試験「科挙(かきょ)」が行われる貢院と呼ばれる試験会場には閻魔大王(えんまだいおう)がいると思われていた。そこは受験生が入る何千何万もの独房から成る巨大施設だった▲たとえば南京の貢院には最盛期は2万以上の独房があったという。試験中は兵により封鎖されて警察権も及ばぬ治外法権区域となり、受験生は独房に1科目で2泊3日カンヅメとなった。ほとんど監獄である(宮崎市定(みやざき・いちさだ)著「科挙」)▲そこを支配する閻魔は、受験生の日ごろの行いの善悪に応じて答案の出来を左右すると考えられていた。文字通りの試験地獄なのだが、コロナ禍の今それを聞けば受験生が独房=個室で隔てられていたとの話に思わず反応してしまう▲昨年までのセンター試験に代わる大学入学共通テストがきょう始まる。英語民間試験の延期、記述式試験の見送りなどにも振り回された受験生には、新テスト

    余録:よく「試験地獄」などといわれるが… | 毎日新聞
    vox_populi
    vox_populi 2021/01/16
    「昔の中国の「科挙」が行われる貢院」「南京の貢院には最盛期は2万以上の独房があったという。試験中は封鎖されて警察権も及ばぬ治外法権区域となり、受験生は独房に1科目で2泊3日カンヅメ」。東アジアの試験地獄。
  • 1