木内みどりさんへのインタビューを初めて記事にする際、「肩書は『俳優』にしますか、それとも『女優』にしますか」と尋ねると、「私は『売れない女優』だから、『女優』にして」との答えが返ってきた。この国で、どんな存在だったのか。6人から話を聞いた。【企画編集室・沢田石洋史】 来春、都内で出演作品を特集上映 木内さんと30年以上親交のあるプロデューサーがいる。テレビ番組や映画を製作するドキュメンタリージャパンの橋本佳子さんだ。プロデュースした映画作品をいくつかピックアップすると、「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎 90歳」(2012年、長谷川三郎監督)、「FAKE」(16年、森達也監督)、「いしぶみ」(16年、是枝裕和監督)、「沖縄スパイ戦死」(18年、三上智恵監督)――などを挙げることができる。現在、「芸術家 今井次郎」が各地で順次公開されている。 来年のゴールデンウイーク(4月30日~5月6