11月の米大統領選は、民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(77)が4年前に続いて再び対決する構図が固まった。本番までに高齢の2人に健康問題が浮上しないとは言い切れないが、熱心な支持者でない限り、「また、この2人か」という印象は否めない。 では、2大政党に人材がいないかと言えば、そんなことはない。2人のどちらが勝っても、憲法の規定で任期はあと1期4年だけ。2028年の大統領選を見据えた戦いは既に始まっている。 共和党の候補争いを取材中、意外な可能性を感じたのは、南部フロリダ州のデサンティス知事(45)の妻ケイシーさん(43)だった。22年にフロリダ州をハリケーンが襲った際、テレビ演説する知事の傍らに常にケイシーさんの姿があった。支援呼びかけや物資配布を担っていたのだが、存在感をアピールする「政治的野心」も感じていた。 選挙集会でもケイシーさんの写真入りグッズを手にサイン